私なりの春


春の歌、4首



デラシネという言葉甘く頬張りつ古書売りにゆく菜の花の道


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幸福はたとえば雨の音こもる部屋に寝転び読む乱歩かな


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青白きポラリスのもと昏き地に一塊の言葉刻むこの夜も

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夜明けまえ凪いだ浪間で時を待つ君を想いて飲む生姜湯


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ちょっとルーティンで仕事始めただけで、もうなにもかもワヤワヤしてバタバタして、まったくもって落ち着かない日々です。情けないなぁ。世の中の人たちは仕事とプライベートをちゃんと両立させられてて偉いです。
私はホントに振り回されちゃう。向いてない。(だからルーティンの仕事をすることは無かったのだけど、今回はイレギュラーで入ってるのです)
いろんなことができないままに時が過ぎて行ってしまうツラさよ(哀)。
とりあえず仕事は7月半ばまで続きますので、それまではじっと我慢の子で頑張ります。
それ終わったら自由だ!


ストレスが溜まった時の手っ取り早い解消法は、自分の世界に没頭することだというのを改めて感じてます
私の場合は創作ですね。
いざとなったらもう、創作が助けてくれる。
それが芸術だったらなおさらいい。
「芸術というのは、人生の雨をよける傘だ」という映画の名言があるけど(なんの映画だったろう?すっごく3流のコメディだったような気がする)、それは真実だと思います。
時間がないから小説は書けてないけど、短歌はどんどん湧いてくる。
こういう時、俳句はひねってもひねっても出てこないのに。
私はやっぱり短歌が好きだ、と思う瞬間。