一番人気はやっぱりあのヒト

図書館に置いてある「RollingStone」誌最新号で、「Saturday Night Live' All 141 Cast Members Ranked」(サタディ・ナイトライブの全キャスト人気ランキング)という特集が組まれていましたので、飛びついてむさぼり読んできました。



ベストテンは以下のとおり。


1位:ジョン・ベルーシ
2位:エディ・マーフィー
3位:ティナ・フェイ
4位:マイク・マイヤーズ
5位:ダン・エイクロイド
6位:ビル・マーレイ
7位:フィル・ハートマン
8位:エイミー・ポーラー
9位:ギルダ・ラドナー
10位:チェビー・チェイス


思えば今年2015年はSNLの開始から40年の節目の年。
黎明期のあの輝かしい7人のレギュラー陣(若くてこの世の誰よりもカッコ良かったダニー!)は、やっぱりSNLの顔ですね。
でも、当時勢いに乗ってたチェビーよりも、40年後に評価されるのはやっぱりベルーシなのね。
夭折ゆえか才能ゆえか、はたまたスター性か。
私が誰よりも愛してやまないダニーはとりあえず置いておいて……コメディアンとして面白かったのは断然チェビーです。笑いのツボっていうのは人それぞれだから、誰が一番面白いコメディアンかってのは決められやしないけど、私はチェビーの明るくて嫌味で頭の良い人がバカやってるようなノリが好きでしたね。なんといってもオシャレだったし。ベルーシの笑いは必死すぎて苦手だったなぁ。
当時はこの二人、犬猿の仲と言われててね。
チェビーのがどうみても威張ってる雰囲気だったし(チェビーは脚本や構成も手掛けてたからね)、ベルーシが好きな人はチェビーは苦手かも、とは思う。
だって「I'm Chevy Chase and You're Not!」だもんね。
SNLでのキメ言葉。マヌケづらして一番面白いのは自分!っていうノリが最高にイカシテた)



この写真見るだけで、グッとキちゃう。
それぞれがすごく「らしい」雰囲気で写ってる。
ほんの一瞬の切り取りでも、彼らにはそれぞれの色がある。ステキだ。
このブログに「SNL」というカテゴリーがナニゲにある通り、私はこの番組の(ってか、この番組の初期レギュラー陣の、てかダン・エイクロイドの!)大ファンでして、DVDやら関連本やらいろいろ持ってるんですが、ホントのところは言語の壁が厚くてコメディの面白さの何たるかはちーっともわかってないのです。
コメディって、フツーの言語理解だけでもついてゆくの大変なのに、そのレベルにまで行ってないとなったら全く面白さに関しては語れません。
そういうわけもあって、チェビーの見ただけでわかる笑い(階段落ち、ズッコケ、変顔など)はウケやすかったのかもしれない。
そもそもダニーが見られるんだったらなんだっていい!的な流れでSNLにハマったクチなので、ギャグやコントの面白さなんてのはわかんなくってもいいの。ノリだけでオッケーなんですよね(でも、ダニーが面白くないのだけはガチでわかるw)。


ベルーシは私にとってコメディアンというよりもダニーの相方、です。
その関係性の方が重要なヒト。そこにある物語が何よりも魅力的なんだもん。
ダニーは何をやるにもベルーシを念頭に置いてた。ブルース・ブラザースも、ゴースト・バスターズも、その他もろもろの映画やコントのアイディアも、ベルーシの魅力を引き出すためにダニーが作った。
ベルーシの方はそんなこと気にする様子もなく、ダニーの献身的な愛を受けながらも、うるさがって、反抗して、どこ吹く風で好き勝手やった挙句、あっという間に逝ってしまった。
たった33歳で。
あれからずっと、ダニーは片翼だけで飛んでるように思える。
器用だから、なかなかうまく飛んでいるけど、どこか精彩を欠いてる。
ベルーシが居なくて一番困るのは自分自身なんだとダニーはずっとわかってたのかもしれない。


チューブで最初のメンバーが揃ったインタビュー番組を見つけた。
まだスターになってない面々の初々しさ!
ローン・マイケルズ(プロデューサー)の次に堂々としてるチェビー。借りてきた猫状態のベルーシ。
誰もが皆可愛らしいこと。


Tom Snyder Interviews the Cast of Saturday Night Live


そういえば最下位の141位にロバート・ダウニー・ジュニアが選ばれていたのが一部で話題になってました。マペットよりも下、というねw 
ある意味快挙じゃないだろうか。