本当にやりたいこと、とは?


チチカカさんのブログ(Anemone Diary)にUPされていたエントリに
「本当にやりたいことは、もうすでにやっている事の中にある。特別楽しいとか、達成感を感じていなくても、常に続けている事の中にある。「これですよ」と指摘されたら、ちょっとガッカリしてしまうほど、身近にあって自分にとって特別なことでは無いものです。」
…という趣旨の言葉がありました。
これを読んだ時、なんか私、妙に納得するものがあったんですよ。


この文脈で考えて「本当にやりたいこと」って私の場合なんだろう?…と、考えるまでもなく思いつきました。
それは「家の中のこと」です。
私がずっと好きで、でも特別達成感も感じずに淡々とフツーに続けていることは、家事なのです。
それも、ちょっとクリエイティブっぽい(?)家事ね。
編み物したり、洋服作ったり、お菓子やパンを焼いたり、子どもの勉強教材を作ったり。そういうやつ。


私の行ってた中学には、中2の時に「将来の夢」を作文に書いてタイムカプセルに入れて、40になったらそれぞれの元に返却される…という「立志式」って行事がありました。
40歳の時に返却された当時の作文を見た時に、私思わず唸っちゃったもんね。
そこには
「私は将来、世の中をのしてあるくような有名人になるのが夢です。作家や芝居を作る人になれたらいいな。でも、私はきっとそうはならないでしょう。たぶん普通の主婦になって、毎日お菓子を作ったり、編み物をしたり、洋服を作ったりしていると思います。そういうことをしているのが一番好きだから。「大草原の小さな家」のお母さんみたいに、なんでも手作りできる人になりたい。」
…的なことが書いてあったのです。
なんと!中2の時の私の夢(?)は、見事に叶っておりました。
……でも、なんか盛り上がらんw
フツーすぎて拍子抜け、みたいな感じ。


大きな夢はあるけれど、でも、心のどこかで「自分の適性」ってのはこういったこまごまとした家庭内での「創作」だってことに、中2の私は気づいてたんですよね。
もちろんずっと私は作家になりたくて(当時はお芝居が好きで脚本家になりたかった)、文章を書くのも好きで、それも長い間続けていることの一つではあるんですけどね。
でも、続けてると言っても気まぐれだから、いまだに形にならないし、形にしようと思うといきなりプレッシャー感じて自由度が下がってしまう、という難点があるしで(汗)、あいかわらず苦労してるんですが。(でも諦めてはいませんよ、全然!)
その点、家庭のこまごました創作は誰の評価も気にせずできるし、「形にしよう」なんて意気込むこともないので、フツーに続けていけるんで、なんとなくずっとやってこられたんですよね。


編み物の三國万里子先生、お料理の栗原はるみ先生(「haru-mi」は毎号欠かさず買ってますよ!)、断捨離のやましたひでこ先生、そして偉大なるターシャ・テューダーさん…私が「カリスマ」と仰いでる方たちに中にも、わりと家事周りの人が多いのも、気負わずにそういったことをするのが好き、という気持ちの裏返しだと思います。(気負ってると、人から教えを乞う気にはなれないものです。悔しいから。←だから私は文章修業的な本はすごく嫌いだったりします。)
大好きな先生方のやってることを拝見するだけでもなんかもう、ワクワクしちゃうんですよね。憧れちゃう。
それとね、立志式の作文でも書いたけれど、子どもの頃からずっと「大草原の小さな家」の世界は私のお手本です。
私はあの物語から、なんでも手作りするDIY精神だけでなく、開拓者の潔さや、アメリカ人の強さ、夢見る力まで教わりました。
小さい頃に心に刻まれたそれらは、私の人生観にかなり影響を与えていると思います。潜在意識のどこかにいつも乾いた平原があるのも、かなりこの物語の影響があるかも…。


話の流れついでといってはなんですが(^^;
ここ数日私が焼いたパンの画像を載せときます。
何の工夫もしてないのであえてブログに載せるようなものでもないんですが(汗)。



これは先日焼いたメロンパン(撮影のために冷凍庫から出したw)と、一昨日焼いたシナモンロールシナモンロールは粉砂糖が足りなくてアイシングがろくにかかっておらず、不出来です(-_-;)
ホントはもっと美味しそうにできるんだよー。



こちらは昨日焼いたバターロール。
パンはコネ機で種を作り、形成してオーブンで焼くだけなので手軽にできます。
リンゴジャムも作りましたが全部食べちゃって撮影できませんでしたー。



今日はおやつにマドレーヌを作りました。
これくらいはあっというまにハケちゃうんですよ。
マドレーヌは最も頻繁に作る定番菓子です。すぐにできるし、私自身が好物なので!