ボロジャのピアノ

本当に久しぶりのこのカテゴリ……



今日は我が地元でボロジャ&ヴォフカのアシュケナージ親子によるピアノ・デュオ・コンサートがありました!
やっと、やっと、ボロジャの生のピアノ演奏を聴くことができました。
何年振りかでご尊顔を拝しましたボロジャは変わりなくお元気で、ヴィルトゥオーゾの輝きも色あせず、もう何年も前に「自信がないので舞台でのピアノの演奏はもうやらない」宣言したのにあっさり覆しただけあって、衰えを感じさせることもない素晴らしい演奏を聴かせてくださいました。
エストロここにあり。
感無量です。


かつて私がどんだけボロジャに夢中だったかは同カテゴリにその記録が残っていますが…
2006年がピークだったんですねぇ。
なんと7年も前ですよ!時間が経つのってなんてはやいのだろうぅぅぅ(汗)
その頃の私の一番の願いが「ボロジャの弾くピアノが聴きたい」ということでした。(当時の気持ちを綴ったエントリ。「ピアノ弾いてほしい」と手紙に書いたこともありました)
その願いは、当時は叶わないままでしたが。
ピアノが聴けないならせめて…と見続けた指揮があまりにもムニャニャだったせい(爆)…というわけではありませんが、いつしか次第に熱も冷め、クラシックにもあまり興味が無くなり、今では時々好きな曲を聴く程度になってしまいました。
そんな燃えカスのような時に至って、かつて切望したものが得られようとは…
人生ままならないというか、タイミング悪いというか、マヌケ。
なんかもう、こういっちゃなんですが嬉しい反面、残念感もハンパなかったりしてね。
あの頃の私に聴かせたかった!!
どんなに喜んだろうyonaちゃんは……って感じです。
まぁ、かつてのように狂喜乱舞するまではいかなくとも、やっぱりボロジャの演奏が聴けるのはとても嬉しいものですけどね。
嬉しすぎて、今日だって家族総出での鑑賞と相成りましたからね。
宇宙一ステキなピアニストの演奏を聴く、という経験を子どもたちに与えることができてなによりでしたw


プログラムです。


シューベルトハンガリー風ディヴェルティメント
ブラームスハイドンの主題による変奏曲


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ストラヴィンスキー春の祭典
ボロディン:だったん人の踊り


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アンコール・・・エルガー(ウラディミール・アシュケナージ編):朝の歌


ストラヴィンスキー……
……キツかったです(汗)。
いや、演奏がどうとかってんじゃなくて、もともと私はストラヴィンスキーがすっごくニガテで…
なにをどう聞いていいのかわからないんですよね。
このプログラムだけはちょっとしんどかったですが…あ、ブラームスもあんまりシュミじゃなかった…かな(汗)って感じですが、選曲的にはおおむね満足でした!
とにかくボロジャが演奏してる、ってだけでももう十分なんです。
しかも親子で磨き合うかのような演奏を聴かせてくれて、もはや何も望むものはありませんです。大満足。
ぶっちゃけヴォフカはまだまだボロジャの足元にも及ばない感ありましたが、そういうところも微笑ましくて。
まだまだ親が上!ってのもいいですね。(きっとここのウチでは永遠に親が上、だけど(汗))


アンコールのエルガーは忘れられません。
ボロジャ自身が編曲したものなので、なおさら思い入れがあったのかな。
いい演奏でした。
この曲自体、初めて聴きました。もともとはバイオリンとピアノのための曲らしいです。
(それを2台ピアノ用に編曲したのがボロジャってことなのかな)
ボロジャに似合った、優しげで心弾むようなステキな曲です。
聴いたことのない方のために、ご参考までにチューブで拾っておきます(Vn版)。



時を経ても変わらずにピアノの前で真摯に演奏を続ける姿は、それだけでもう珠玉。
その場に立ち会えて、ほんとうに良かった。
My darling maestro. どうかいつまでもお元気で。