ただ音楽を作りたかった人


久々のこのカテゴリの話題がこれって(汗)


佐村河内騒動で記者会見を開いたゴーストの新垣さんね…なんだか可哀想です。
彼はきっと、作曲をするのが本当に好きなんだと思いますよ。
売名だとか金絡みで揉めて暴露したとか言う人いるけど、そう思われちゃうのは気の毒だね。
モノを作ることに対して純粋に喜びを見出したことのない人は、形而下の思惑でいろいろ想像するんだろうけどさ。
モノを作るのはカネのためでも有名になるためでもない、ってヒトも世の中いるんだよ。
その行為そのものが楽しかったり意義深かったりして、かつ、誰かが自分の作ったものを喜んでくれたり「凄い!」って誉めてくれたり感動してくれたり…そういう「反応」が欲しいだけ、ってヒトがね。
で、この新垣さんってのはそういう人だったと。
だから、たとえ薄利でも(驚くほどの安さ!泣ける…)、ゴーストで名前が出ずとも、彼はヨシとしていたんでしょう。
いくら詐欺行為への加担だったからって、あんだけの交響曲書いてて著作権放棄してるんだから、察してあげたくなるよ…
正直、彼は自分の曲が絶賛されて嬉しかったと思う。そりゃもう、震えるほど嬉しかったろうな。
自分が看板しょってもその看板のせいで売れないだろう曲も、あの男が看板しょえばその看板のせいで売れるんだ、って構図をよくわかってたと思う。
売れるか売れないか、世の中に曲を出していけるかどうかなんて、看板一つで変わるんだってことを、ああいう世界にいる人だからこそ知ってたろうし。
ならば、胡散臭い男が看板しょってても、自分の曲が誰かに届くなら、それでいいと思ってたんでしょう。
だって自分だけはわかってるもんね、称えられているのは自分の才能や技術だってことが。
自己満足にすぎないけど、人間、自己満足できるなんてそれだけですごいことなわけで。
私は彼のその嬉しさがわかるんだよね。
だから、18年もあんなこと続けていたのも、まぁアリだろうな、と。(想像を絶するけども)
でも、思った以上に話題になってしまったのと、胡散臭い看板男のタチが悪かったんですよね。
増長してどんどんヤバい領域に入って行ってしまった。
今回の暴露もいろいろとやむにやまれぬ事情があったようだし(義手ヴァイオリンの少女や高橋選手のことも含めて)、間違いはあるとしても、私はどうしても彼を揶揄する気になれないです。
ゴーストに甘んじられるなんて、希有な人なのに…可哀想な人だわ。
マスコミはどうかこれ以上彼を責めないでやってほしいです。
もちろん胡散臭い看板男はいろんな余罪もありそうだし、十分に調査してほしいですけどね!


私は最近すっかりクラシック離れしちゃっているので、この「現代のベートーベン」の曲をまともに聞いたこともないし、メディアの話題で見るだけだったのですが…最初に感じた印象は間違ってませんでしたね。
っても、ここまでとは思わなかったけど。
かなり「盛って」るなーっていうくらいで。
クラシックの世界ってのは(いい悪いは別として)システマティックな英才教育の世界なんですよね。
いきなり初お目見えの40過ぎの男が出てくる場所じゃない。
それまでのキャリアってのがまるで見えないって人はクラシックの世界にはまずいないんで、こういう人が出てくると「ああ、作られた存在だな」「売らんかな、だな」って思ってしまうのは仕方がない。
まぁ、色眼鏡ですけどね。音楽そのものともまるで関係がないし。
でも、たいてい間違ってない。
てか、そもそもこれって「クラシック」じゃないしw
ベートーベンと比べるとかwwww 失礼極まりないっつーの!
それだけでクラヲタの怒りMAXってレベル。


久々ついでにマエストロ・デュダメルの近況を調べていたら、こんなVを見つけました。



サラ・ウィリス(ベルフィルのホルン奏者ね)がグスターボにインタビューする、って企画番組。
先月の映像なんだけど、グスターボは相変わらずワニ印を着ている!
ブレないなぁw
以前私が作ったグスターボのワニ図鑑はこちら
これがホントのマエストロだよ〜ん。