ダ・ヴィンチは台北特集


マッタンと若林氏が連載持ってるので、毎号読んでいるのですが、立ち読みが多かったりします。特集によってたまに買います。
今回は特集が台北なので買ってきました〜。
(あらーひょうしにめっちゃにがてなひとがー(爆))



台北オシャレ系書店の特集でした。
紹介されるのはどうせスカしたカフェ系の店ばかりだろうと思いきや、そうでもなく。
わりといいランナップでした。
「舊香居」っていう古書店にめっちゃ行きたい。
日本統治時代の本がかなりあるらしい(垂涎!)。


台湾の人は本当に読書が好きだなぁ〜ってのは感じますね。
書店の数が多いし、賑わっていて。
やたら日本の雑誌が多いなぁーってのもありますが…
こっちとしては台湾の雑誌を探しに店に入ったのにずらーーっと日本の雑誌が並んでるってのはちょっとアレなんだけどw


台北の書店というと忘れられない店があります。
15年前に訪れた光華商場のガード下の古書店です(めっちゃ短い滞在時間でも古書店に行く、というw古書好き)。
そこには古い芸能雑誌(当時はそんなモノばかり漁ってた)やなんかが山積みになっていて、まさに「目が飛ぶ」状態のお宝天国だったのですが、そんな中でふと見つけて釘づけになってしまった写真集がありました。
台湾の原住民の青年たちを撮った…いわゆるゲイの人向きの写真集なんですけどね(汗)
そんなには過激じゃなくて。自然の中で伸びやかに上半身ハダカでーでもマッチョでもなくてーみたいな、わりと健康な(?)ノリっぽいものでした(ちらっと見ただけなので詳しくはわからない)。
当時から原住民好きだった私は、その本が気になって気になって。
欲しい…と、思ったんだけど、買う勇気がなくて。
というよりも、そういうふうに(要するに性的な目線で←そういう写真集なのでね)原住民の青年を見るのは自分的にはすごく嫌で。
でもビジュアル的にあまりに魅力的なので欲しくもあって。
でもやっぱり彼らを汚したくない、という思いもあって。
これ買ったら阿嶽に対する想いもチャラくなりそうで嫌で。
原住民が好きだから阿嶽が好きになったわけではないので(その逆なので)興味本位としてでもでこんなん買っちゃマズいだろうってのもあり…
あーだこーだ迷った挙句、結局買わなかったんだけど、いまでもその本の表紙の青年の顔は覚えています。心の中で、思い出の一冊となってるw
今もしその本を前にしても、同じように葛藤した挙句買わないでしょうけどね。
たぶん、それが私。
今はもうその光華商場のガード下の古書店は存在しません。
あの、輝くばかりにお宝本が並んでいた古書街はマボロシとなりました。
あの辺り一帯は近年区画整理され、ビルが建ち、今ではアキバみたいな街になってるらしいです。


日本でも最近はブックカフェみたいなコジャレた本屋がいろいろ出現してますが、基本私は本屋で他の事をしたくない派なので、カフェもアートスペースも文具売り場もあまりポイントにはなりません。
……って、昨日、誠品のグッズの話しといてナンだけどw
それと「書店としての評価」とは別、ってことです。
現に誠品の通販は種類が少ないから書籍購入はしたことない。いつも品揃えの良い博客来を利用してるわけでね。


私的には品揃えがやはり一番気になるので、大型書店が好きです。
東京で勤め人してた頃はミステリマニアで、新刊ミステリが発売日より先にどこよりも早く店頭に並ぶ神田の「書泉」が一番のお気に入りでした。
今では地元の八重洲ブックセンターに日参してます。
まぁ、アマゾンで買うのと半々かな。
あとはやっぱり古書店が好きです。
古書店はワンダーランドで、時間があればブラブラしたい。
以前、皇后美智子さまが、もし自由に行動できたらやってみたいことは?と記者に聞かれた際に、「学生のころよく通った神田や神保町の古本屋さんに行き、もう一度長い時間をかけて本の立ち読みをしてみたい」とおしゃったのを聞いたときには涙がこぼれました。
どんなにか、そうなさりたいだろうと。
こんな些細な楽しみさえも封印して生きていかなくてはならないお立場に、言葉がありませんでした。
以降、私は古書店街に行くたびにその極上のシアワセを噛みしめるようになりました。
これは当たり前のことではないんだぞ、と。特権階級なのだぞ、と。


とか言っても地方住みの身でもあり、実際は断然、図書館派だったりします。
地元の図書館には週一の頻度で行きます。
置いてある本がかなり違うので、県立と市立の両方に。
県立は学術書が豊富なので資料探しに、市立はベストセラーや雑誌、実用書などをよく借ります。
学生の頃も大学の図書館には入り浸ってましたし、お勤めしてた時も(コピーライターをしていたので)仕事と称して早上がりして国会図書館に行っては「新青年」のバックナンバー読んだりなんかしてました。
あー国会図書館は今でも「聖地」ですね!滅多に行けなくなったけど、ずっと憧れの場所。
結局、ダラダラと本屋について書いた揚句、本のある場所で一番落ち着くのは図書館かも。
…ってオチw まさかの(汗)