「花蓮の夏」再び


……ヤバいね。
まいったな。
ハマった……(汗)。


あれからずっと「カンジェンシーン」が頭の中をグルグルしちゃってどうにもこうにも…なので、またリピして観ました「花蓮の夏」。


くーっっ。

いいなぁー。やっぱりキュンキュンする。
で、いろいろとまた思うところ多く。
昨日書いた感想とは全く違うことを考えたりもしてます。
めっちゃ誰かと語らいたいのに語り合う相手が誰もいないので、とりあえずブロガーさんたちのレビューを拾って読んで(そして心の中ですり合わせて喜んだりして)るわけですが、ホントにいろんな解釈があって面白い。
単純な話なのに、なんでこんなに掘り下げられるのだろうかw


私、昨日はショウヘンがどっちつかずのゆえにすごく「決めかねる」立ち位置にいると書いたんだけど、もしかして彼って何もかもわかってて、自分の方向性も定まってるのに、あえてそこに行かないでいるのかも…と思えてきて。
そう思ったらズキューンとキちゃって(汗)。めちゃくちゃツボってしまったのです。
ショウヘンはジェンシンを失わずにすむにはどうしたらいいか、ってのを(それをあまりにも恐れるあまり)めっちゃくちゃ戦略的に考えているんじゃなかろうか?
もしかしてすっごい確信犯なのかも!あんなすっとぼけた顔して!
それを確認すべくもう一度見てみたんだけど、コイツがまたしらばっくれた野郎でw
思わせぶりなのに確証が持てないんですよ。
ああもう、イイねぇ。グルグルしちゃう。


私は自分の事を「腐ってる」とかいうけど、実のところBLってのが大嫌いなんですよ。
なぜ嫌いかというと、たいていのBLって男女の恋人が男同士に変わっただけだからね。
そんなん、どっちだって同じだし。
恋人同士のわちゃわちゃだの痴話喧嘩だのエロだのに全く興味ないうえに、あえて男同士の恋バナを見たいって願望もないからね。
どうも恋よりエロが先行してる向きが多いし。ご都合主義だし。とにかくトキめかない。


私がツボる恋バナというのは、まぁ簡単に言うと片想いの恋なんですよね。
ただ相手が好きで好きでたまらないって段階が好きなのです。
それを相手になかなか伝えられない、というのがいい。言えない思いが溢れそうになってるのが。
同性愛ってのは必然的にそういうパターンが多いからツボに入りやすいんだと思うんですよ。
異性愛だって、ハリポタのロンハーなんかめっちゃツボでしたからね。
なかなか通じない恋心がね〜いいんですよ。
だからね、そう簡単にくっついてもらっちゃ困るんです。
純化した恋を見たいんですよ!そして一緒にドキドキしたいの。


でもってそういう意味でこの映画は実に秀逸。
いろんなところにドキドキポイントがある。
どっちの立場に立ってみても奥深くて想像力膨らみまくり。


それとね、2度見て気づいたのが、(やっとそこに気づくか、って感じなんだけど)ホイジャの存在ね。
女の子って孤独だなぁ…って。
この物語の中で、実は一番キツイのはホイジャなんですよね。
ジェンシンにフラれて、ショウヘンにも裏切られて。
二人の男をつなげるために使われた人身御供みたい。
ホイジャの存在は二人をかき回すけれど、いつだって、ホイジャの気持ちは置いてかれてる。
追いかけても追いかけてもあらぬ方向を見ている男の子たち。
主人公はあくまでもジェンシンとショウヘン。トキメキも、純真も、みんな彼ら二人のもの。
きっと彼女は二人の本当の気持ちに気づいてるんだろうね。
あそこに入れるわけないじゃん……って、気づいてる。
でも、ホイジャは傷つかない。我の強そうな顔をクイッとあげて、一人で歩いていく。
女は孤独で、でも強いんだ。
なんかそういうのも、イイね。
この映画見てると、悔しいけど男の子ってその存在自体がもうたまらなく可愛い。
勝てないな、って思っちゃう。


映画のグッとくるシーンを集めたMADを見つけたので、ヒマさえあればヘビロテしてます(汗)
これ見るだけでも雰囲気つかめるかも。お気に召したらぜひ本編を!
作ったのがジョセフ・チャンのファンの子だから、編集に愛があるんですよ。
BGMがこれまたグッとキちゃうコールドプレイの「The Scientist」です。
いいぃぃ〜〜〜。




今夜はクリスマスイブですね。
ウチは子どもたちがまだ明日も学校があるので(2学期制ってメンドクサイ)、クリスマスは明日やる予定でーす。
夏の花蓮からホワイトクリスマスに帰ってこなくては!