スカートを巡って

私のファッションってちょっと世の中の同世代女性に比べて変わってるんだろうな、と思う。
いや、見た目はたぶん全然フツー。地味なナチュリラ系。
でも異常はそのワードローブの偏りにある。
私ね、パンツ(ズボンね)ってもんをひとつも持ってないのです。
あ。一つだけ持ってました。スポーツクラブでランをする時にはくジャージ。
でもそれだけ。
いつのまにかそうなってたんです。
私はここ数年、1年365日、スカートをはいてます。
寝る時もマキシのスウェットだからスカートです。
こういう人ってあんまりいない、ってことにフト気づいた。
私くらいの年代の女性って、圧倒的にパンツスタイル多いんですよね。
知ってる範囲でいつもスカートはいてる人は、紫夫人みたいなゴージャスマダム(いつも黒っぽいマキシをはいている)と、全身エスニックのトレロニー先生みたいな民族厨さん(常にインド綿着用)くらいです。
はっきりいってこの二人はパッと見で他者を引かせられるくらいの変人オーラ出てますからねw(いや、個性的でとてもイイ人たちなんですよ)
私はそんな最強の二人と同等であっては申し訳ないくらい無個性に地味にフツーに、それでも毎日スカートをはき続けているのです。


こないだ立ち読みした某フェミニスト先生のエッセイで、「スカート(特にフレアスカート)をはく女性は男に媚びている」「可愛いでしょワタシ♪っていう自意識がにじみ出ていて嫌だ」というようなことを書いていたのを目にしましたが…


あるわけねーだろww


唖然とするくらいの偏見。
クソみたいな暴論だ。
檀れいの「金麦」のCMやキッコーマンの安田成美のCMに「媚びてる」と過剰に反応しているこの某先生は、彼女たちがみんな「フレアースカートをはいている」ことで、スカートに対する偏見を増長させています。
男に媚びる女、それは必ずフレアスカートをはいている!…くらいの勢い。
はいはい……
げっそり。
フェミって無意味に疲れるばっかりだわ。


スカートはね、楽だからはいてるんだよ。


誰かさんみたく尻の形も太ももの形も丸出しにして歩いても恥ずかしくないくらい美しいわけではないからですよ。
自慢にできる足の長さもないからですよ。
てか、ちがうわ。
そもそもそういったマイナスの理由でスカートを選んでいるわけじゃない!
私はスカートが好きなんです!
そのシルエットが、たっぷりした布地のボリュームが愛しいのです。
両の足が開放的にバタバタできる気持ちよさが、風通しの良い爽やかさが、大好きなんですよ!!
「楽」というのは「ラクちん」でありかつ「楽しい」ということです。
その感覚をパンツスタイルに感じる人がいても私はなんとも思いませんよ。
私だって昔はパンツばかりはいてた頃もあった。その時はそれが好きで楽だったからです。いつかまたそういう気分になる日も来よう。
いずれにせよ、こんなのそれぞれの好みだろう、って話。どうでもいい話だよ。
でも、たぶんパンツスタイルに固執する女性の中にはスカートにまつわる何か女性的なものを過剰に嫌悪するむきも無きにしも非ずなんだろうと思う。
そしてその負の感情はスカートをはいている女そのものを嫌う、という方向に向く。
はっきり言って偏見です。
それもかなり頭が悪い種類の。
女性が同じ女性をそんなことで貶めるのはアホすぎるからやめましょうよ(>O倉先生)
……って、つい頭に来たから書いちゃった。
こんな自由な時代にまだそんなこと言ってる人がいるんだなぁ、ってある意味スゴいわな。