阿美族正装


阿嶽の奇抜とも思える原住民スタイルの元の形(ホンモノの原住民スタイル)を参考のために貼っておきます。
阿嶽は奇をてらってるわけではないのよ」、「こういうスタイルはアミ族の伝統なのよ」ということを言いたいだけなんですが…こうしてみると、阿嶽のスタイルの方はやっぱりエンタメなのでそれなりに耽美に加工してあります。
たとえば、頭上の羽は本来白くないとダメですが阿嶽のは孔雀だったり、妙な粒々衣装だったり…
その加工がどうもパパゲーノ風味になっちゃってるんだろうなw
まぁカッコいいので、こまけーことはどうでもいいや。



こちらが伝統衣装を着たアミ族の家族の姿です。
民国19年って書いてありますから、1930年の写真ですね。
男の人の頭の上に丈の長い白い羽が飾られています。太陽の光彩に見立てているのだそうです。
これにはまた「母を崇拝する」、「母のもとに常にある」という意味があるのだとか(アミ族は母系社会で、母の存在は太陽に模されるため)。
そう聞くと、ママ大好きな(ぶっちゃけマザコンの)阿嶽の思いも伝わってくるなぁ。


女性のスカートの地色は、ここでは(古い写真なので)茶色になってますが、たぶんこれ黒です。
アミ族の女性の伝統衣装の色彩は「黒、赤、白」の配色の服に「青、黄、赤」の装飾をつけるというパターンが多いんですよね。三原色+白と黒。
例外は多々ありますが、あくまでも傾向ね。
でも、茶色、緑色、灰色などの中間色(いわゆるアースカラー)はほとんど使われていません。
あいまいな色彩よりも、パッと元気のいい不可侵の色を好むようです。


遠い昔、彼らは私たちの国にいました。この日本にね。
彼らは「日本人」だったのですよ。
こんなこと教科書にも載ってないから知らない子が多いけれど…
彼らがかつて同胞だったということを、私たちは(あらゆる意味で)決して忘れてはいけないと思います。