ドゥダメル!


うひゃー。久々に激ハマりの予感…。
先日ここにも書いたグスターヴォ・ドゥダメルですが。(ベネズエラの若きマエストロですよ)
ムチュウになっちゃってます!
1枚しかもってない(こないだ買ったばかりの)CDでベトベン聴きまくり。
チューブ漁ってるうちに朝になりマース。


一昨日のNHK「らららクラシック」はドゥダメルの特集でした(てか、ホントはベルリン・フィルの特集。たまたま全部ドゥダメルの指揮だった)。
N響アワーの後番組として始まったこの番組。N響アワーのジリ貧ぶりから一転して、面白い番組となってます。
イシダイラが司会をやるってんで最初は懐疑的だったんですが、これが予想外に面白いんですよ。
イラちゃん小説書いてるよりこっちのがいいんじゃないすかね。
相方のミノちゃんとの男女逆転したような雰囲気のコンビネーションもいい感じ。
閑話休題
演目はハイドンの「チェロ協奏曲 第1番 第3楽章」(ソリストゴーティエ・カプソン)、ベトベンの「交響曲 第5番」で、いずれもドゥダメルの指揮&ベルリンフィルの演奏。ウィーンの乗馬学校で演奏した欧州コンサートのものです。
これ、以前も見た(ながら見をした。ろくすぽ耳にも入ってない)映像なんですが、ドゥダメルに興味を持った今再び見てみると、同じ映像なのにキラメキが全然違うンです。めっちゃ新鮮な驚きと発見に満ちている。
なんでこれをかつてはスルーできたのか。オマエの耳目は節穴か、ってなもんです。
見る方の姿勢も違うわけですけどね。ガン見だしw
こっちの認識が変わると同じものもまるで違って見える、といういい例ですね。
惚れたら人間、世界が変わるのダ。


ドゥダメルの「運命」は、なんというか、これがこの曲のジャストなんじゃないか?これがベストなんじゃないか?というフィット感があるんですよ。
テンポも強弱もものすごく気持ちがいい。
いままでべつに好きでもなんでもない曲でしたが、初めて好きになりました。
(ベト5ですが、BPOの演奏よりもドゥダメル率いるシモン・ボリバル・ユース・オケの方がさらに演奏がピシッとキマってます。それはもうオケの実力以上にドゥダメルの意思が伝わっているということかも)
指揮姿もめちゃくちゃカッコいい!これはかなり大きいポイントですよ(惚)。
音楽が彼の身体から溢れ出てくるのが見えてくるような、溌剌とした動きにうっとりです。
…とか書くと、指揮者のファンになったもんだから曲も良く聞こえてるだけか?というパターンをお疑いの向きもあるかもしれないけども、そういうことではありませんよ。
指揮者のファンになったくらいで曲が良く聞こえるわきゃない、というのを私はボロちゃん(マエストロ・アシュケナージね)で長く経験済みですからね(爆)。*1
やはりドゥダメルは世界中が認める気鋭の指揮者だけあります。
ものすごく巧い!ってことが、ものすごく魅力的な音を作るんだってことが、誰が聴いたってわかる。わかりやすい。
クラシックをあまり聞いたことがない人に、ドゥダメルの演奏はもってこいかもしれないです。
ああ、クラシックってこんなに情熱的で楽しいんだ、ってのがダイレクトに伝わるからね。
そりゃこういう世界、基本的には好みの問題なので、いろんな感想を持つ人がいてあたりまえですが、その中にあっても天才はやはり天才なのだというのを思います。


今やドゥダメルは世界一チケットが取れない指揮者なんだそうですよ。
やっぱりねぇ。
ハリウッドで演奏するとセレブがこぞって聴きにくる。(トム・ハンクスが聴きに来てた映像もあったよー)
私がナマで演奏を聴ける日なんてのは、いつになったら来るのだろうか?
はぁー。しばらくはチューブで我慢ですね。
てか、チューブがあるってだけでも上等ですよ。スゴイいい時代だわ。
チューブ万歳!
ということで、ドゥダメルの指揮するベト5「運命」を貼っときましょうかね。
これはグーテンベルグ響とのリハ風景で、オケの音もまだ揃ってなかったりするんですが、指揮姿がすごーーくカッコいいので好きな映像です。
全編ほとんどコンマスの解説がかぶっちゃってますが、それでもドゥダメルのめっちゃパンチが効いてる演奏の様子をうかがうことができます。
てかまぁ、はっきりいって萌え映像、ってとこですかね(汗)。
ちょろっと見える腹とか、二の腕とか、笑顔とか…そういうことです(私なんてしょせんその程度w)
ぜひご覧あれ。

*1:私はピアニストとしてのボロジャのファンだからべつに指揮が下手糞でもどうってことないです。彼の指揮は、世界一のピアニストとしての功績に対するご褒美なので彼自身が満足すればいいのです。専業指揮者と同列に扱わないことがポイントw