TV雑感 その2


大河ドラマ平清盛」がどんどん面白くなってます(個人比)。
歴史ドラマというよりもドロドロ恋愛系昼ドラと化してますが、登場人物たちの細かいやりとりや絡みあいがやたら楽しい。
主人公は清盛なんだけど、清盛を傍観者(もしくはまるきりの部外者w)にして周りの人物に焦点を当てて、いろんな物語を同時進行させてゆくという、その描き方も実にイイです。
まだ幼くて鈍感な清盛が、アタマの中を「?」マークだらけにして、周りの人間たちを観察し、気づき、少しずつ理解してゆく(=つまり大人になってゆく)のも面白い。私の好きな成長譚っぽくなってて。


今回はノリキヨ乱心の巻。
まさに乱心極まり崩壊一直線。心乱れすぎて、もはや行動に説明さえつかない。
タマコさんの首絞めたり娘を足蹴にしたりの狼藉ぶりに視聴者はポカーーン。
本人にもワケワカランものが余人の理解に及ぶはずもなくw
西行(ノリキヨ)って、作った歌しか知らなかったけど、実はかなりつっこみどころ満載の人だったようで。逸話を調べると、面白いです。
才色兼備で調子に乗ってて思い込みが激しいナルシストなんだけど、わりと折れやすいヘタレダメンズ…って感じ。
フジキ、めっちゃハマリ役だった。
最初、フジキとタマキが役者イメージかぶるのでなんだか心配だったのだけど、見事に別キャラ&個別の魅力を見せてくれてます。
タマキ@義朝も東国ヤクザ(!)をイキイキとやってる。なかなか男臭いキャラです。
源氏の出てくる場面は少ないけど、こうして毎回同時進行で少しでも描いてくれると、(後になって唐突に登場するより)物語の幅が広がっていいですね。
てか、語りを頼朝さんにしたからには源氏を放っておくわけにもいかんもんね。
清盛、ノリキヨ、義朝の若人三人がそれぞれの道を進んでゆく、その行く末をみるのが今後も楽しみです。


清盛もどんどんカッコよくなってきてますよ。
いまんとこまだわりとしばしば杉村太蔵(つまりバカキャラ)だったりするのですが、時折、すごくカッコいい…というか、色っぽい瞬間があって、しかもその頻度は回を重ねるごとに増しているように思います。
今回なんか、30%くらいはカッコ可愛い感じで、胸がキュン、としました。
マツケンは台詞がダメなんだけど、表情が実にイイです。グッとくる。
理知的でもなく言葉も上手くない朴訥熱血キャラの清盛はマツケンの魅力をとてもよく引き出してるように思います。


それと、山本@頼長がめっちゃくちゃイイ味出してます!
インテリで神経質で意地の悪いエエとこのお坊ちゃん。
あの妙ちくりんなお公家さん化粧もキレイにキマってる(父ちゃんとアニキはキモチワルイけどw)
サダヲちゃんとの論語唱和も胸アツでした。オベンキョーはできるんだけど…的なとこがまたイイね。
ノリキヨも出家、タマコさんもそろそろ退場で、朝廷の恋愛ドラマも終息しちゃって寂しいなぁーって感じですが、その穴を埋める揉め事起こし隊筆頭がこの頼長坊ちゃんだと思います。
どんどん立派になる盛国スズキ丸、孤立極まるボッチミカド、今様狂いの中二病親王などの今後も楽しみです。
とりあえず、ウサギ丸だけはトイレタイム、かもしれん(爆)加藤くんは好きなんだけどねー。


これ、視聴率は悪いみたいだけど、ワタシ的には久しぶりに面白い大河になるかも、って感じてます。
まぁ、トンデモなところはかなりあるんですが、それでも「シエ」の腹立たしいトンデモとはワケが違う。
突っ込んで楽しめるトンデモっていうか。期待してます。


大河のレビューといえば、このブログ(「妄想大河ドラマ」)が凄い面白いです!
大河観たあと読むと、めちゃ盛り上がれるw
いつも楽しませてもらっています。
ワタシの力量では伝えられないこのドラマが面白さが、この方のブログを読むとよーくわかります。いやマジで。


追記。
関係ないけど、TVネタということでついでに。
ファブリーズのCM家族がピエール一家から修造一家に代わってて非常にショックです!
ピエール一家、大好きだったのにーーー!
あの可愛いママと息子たちにもう会えないなんてヤダー!
一気に買う気失せました(←狭量)
CM効果って絶大なんだな、としみじみ感じてます。