宮田大 with いちむじん


チェロの宮田くんのコンサートに行ってきました。
ギター・デュオのいちむじんとのコラボです。
実を言うと今日は昼間、祭りみたいなできごとがあって舞い上がって疲れ果ててしまい、夜のコンサートはパスだなーとか思ってたんですよ。
でもまぁ、「もったいないから行ってきなよ」と促されてなんだかあまり気乗りしないムードで行ったのです。
ところがところが。
行ってよかった!!!!
もう、ほんっっっとにステキなコンサートでした!
こんなにいいものをスルーしようとしてたなんて、危ない危ないw
やっぱり現場には行ってみないとなにもわかりませんね。痛感しました。腰が重いのはダメよん。


宮田くんはいつもながら、もちろんとっても素晴らしかったんですけど、驚いたのはいちむじんですよ。
いちむじんがね、すっっごいカッコいいのーーー!
情熱的で色っぽくて、なんだか胸がザワザワするような演奏をするんですよ。
多彩な音色、ってよく言う言葉だけど、本当に「色」を感じる音なのです。
聴いてると、ぱーーっと想像の翼が広がってきて物語が生まれてくるような気持ちになる。ホント、聞き惚れちゃいました。
しかもイケメンさんなんですよ(日テレアナウンサーの舛さんをもっとカッコよくした感じの宇高さんと、スキマスイッチの大橋君に似てる山下さんのコンビですw)
いちむじん、寡聞にして今まで全く知らないギターデュオでしたが、一気にファンになってしまった。
こりゃもう、帰りにロビーでCD買わなきゃ!と意気込んでいたのですが、同じことを考えてる人が山のようにいて、ロビーの売店は混雑しすぎて近寄ることもできず!あんなに売店が混むなんて、地元じゃ体験したことが無いわ。
あれってほとんどがいちむじんのCD買いたい人だったんじゃないかなぁ。
だって宮田くんのCDはこないだのリサイタルのときに買ってる人多いと思うもん。
なんたってここは宮田くんの地元だし、今日コンサートに来てる人はほぼ宮田ファンであろうし。
それに比べたらいちむじんの知名度はそれほどでもないと思うのね。でも、こんだけ大勢の人がCD買おうと殺到してるんだから、このコンサートがいかにインパクトあったか、って話ですよ。演奏を聴いた後で、CD欲しい!って思うなんてのはありそうでないことです。すごいよ。
私は結局会場でCD買いませんでした。混みすぎてて。あとでアマゾンで買うもんねー。(家に帰って調べたら、来週ベストアルバム発売だそうで!ラッキーー。まずはこれを聴いてみます♪)


曲目(プログラムが無い自由なラインナップだったので、間違いがあるかもです)


1:  ピアソラ「アベマリア」 (g&c)
2:  パウロ・ベッリナーティ「ジョンゴ」 (g&c)
3:  ショパン「ワルツ 7番」 (g)
4:  ファリャ「スペイン舞曲 第1番」 (g)
5:  R・コルサコフシェエラザード」より「若い王子と若い王女」 (g)
6:  宇高靖人「Rosso Rosa」 (g)
7:  バッハ「無伴奏チェロ組曲第1番 プレリュード」 (c)
8:  バッハ「無伴奏チェロ組曲第3番 ブーレ」 (c)
9:  サンサーンス「白鳥」 (c)
10: 黛敏郎文楽」 (c)
11: NHK大河ドラマ龍馬伝(紀行) (g)
12: よさこい変奏曲 (g)
13: 紫陽花 (g)
14: バルトークルーマニア民俗舞曲」 (g&c)
15: ピアソラリベルタンゴ」 (g&c)
アンコールが一曲。曲名…失念しました。


2012年2月10日 栃木県総合文化センター


1、2、6、7、12、14…といったあたりが気に入りました。
チェロとギターのコラボってあまりない形態ですが、すごく合いますね。スペイン物は特に相性がいい感じ。
宮田くんのチェロってもともと爆演タイプで情熱的ですから、いちむじんの勢いのあるギターにも合うのかもしれません。
でも、いちむじんのギターはとにかく色っぽくて色っぽくて…って印象なんでw、宮田くんがいつもより端整で、ちょっとマジメかな?って感じに聴こえたりもしました。
いや、いつもは宮田くんだって遊びっ気というか、色気があるんですよ。でも、今回は濃度が違ったかも(^^;)
これはクラシック畑の人とオルタナっぽい演奏をする人の差なのか、チェロとギターという楽器の差なのか、栃木と高知という土地の差なのか……なんだかよくわからないけど……もしかして土地の差だったりするのかも?!とちょっと思ったりするほど、高知弁(土佐弁?)のしゃべりも妙に色気がありました(笑)。
またこのコラボ、是非ともやってほしいです。
TVなどで放送されれば一躍人気出るだろうになぁ。
今後も聴いていきたいと思える演奏家が一組増えた、いい夜でした。


夜の栃木県庁前。