平家の御曹司


今期、見ているドラマは大河「平清盛」と、「刑事黒川鈴木」です。
「黒川鈴木」はとりあえず置いといてw、「清盛」ですよ。
これ、前年の「江」が信じられないくらいの駄作ではやばやと観るのを挫折してから、ずっと楽しみにしてました。
始まる前は、主役が松ケンってだけでもうオッケー!というハードルの低さだったんですが、どうしてどうして。
今回の大河のクオリティ、高いです!久々にイイ!
何よりも脚本のデキが前回とは比べ物になりません(前回は話にならないので比べるのも意味がないですが)。
とても面白い。
でもって役者が揃ってます。
松ケンがどーのってよりも、周りにすごい味のある演技者が揃ってて、誰も彼もに興味がわきます。
で、観終えた後、それぞれの役の史実の詳細をネットで調べたりして、ますます感情移入したりしてます。
キャラがどんどん立ってゆく感じ。
これはいい傾向ですよ。
平安末期って自分的にはわかりにくい時代だったのですが、触発されていろいろ関連本を読んだりしているので、かなり理解度が深まってます。


某知事がけなしてた画面の汚さ(?)も、平安時代っぽくていいんじゃないですかね。
すぐに疫病が流行りそうな不衛生さもよく出てると思います。
どいつもこいつも汚くてw 逆に色っぽい。
公家衆の化粧の汚さとかもナイスです。
落ちかけた化粧の上にさらに白粉をはたきまくってマダラになった皮膚感とか、すごくイイの!
焚き染めた強い香の匂いの下に、腐りきった皮脂の臭いが隠れてるような…そういう汚さをここまでTVで再現するとはスゴイです。
そりゃ「もうあんな汚い画面は観たくない」と思う人がいても納得ですw あっぱれ、ってことだと思いますよ。
ただ、画面が暗いのには辟易ですね。
照度が暗いシーンになると真っ暗でなにがなんだかわからずイライラします。
そこはTVなんで、雰囲気重視よりも現実的対応をして欲しいなー。


第1話は貴一ワールド全開でした。第2話はタフマン伊東白河のドロドロ劇場。
どちらも濃かったー(汗)。
こんなんで松ケンのようなヒヨッコが入る隙なんてあるのか?!って感じでしたが、今回はやっと松ケン清盛が目覚めました。いい御曹司っぷりでしたね。
ライバル玉木義朝も同時にやってきましたよ。
今後この二人が張り合ったり、武井エミちゃんを奪い合ったりするのが楽しみで仕方ないです。
今、清盛は反抗期真っ盛り。
錚々たる平家一門の大きな手のひらの上で暴れている、無力で阿呆な若造です。
清盛の若気の至りを見守る大人たち(&上川スズキ丸と公家の二朗ちゃんなども)が良いキャラしてます。
松ケンは思ったとおりのハマリ役です。可愛くてたまりません。
この駄々っ子みたいな松ケンが天下を獲るのだと思うだけでワクワクする。
今のところ、1年間楽しめそう〜と期待してます。


先日、読みました。

「平家物語」愛と滅亡のドラマ (ベスト新書)

「平家物語」愛と滅亡のドラマ (ベスト新書)

見延典子さんって…あの?
と思ったらやっぱり。
「もう頬づえはつかない」の見延さんでした。懐かしい。
最近は歴史モノが専門になったようですね。