北京3日目その2


続きです。
結局、紫禁城ではあまりの人混みに午門よりさきに進めず(チケットを買う長蛇の列を見ただけで意識が遠くなった)、午門手前でリタイヤ。
疲れ果ててしまって天安門広場(ここも私は好きなんですけどね…)の方に行く気力もまるでなく、生まれ変わってキレイになったと噂の前門も見るのを諦めました。
だってね、何もかもが遠いんですよ、広すぎて。
しかも蒸し風呂様の暑さの中、深い靄の中にうっすらと見えるんだ、景色が。
地図ではすぐ傍にあるはずの人民大会堂が蜃気楼のように霞んで遠ーーくに見えるんだよ。それ見てるだけで意識も遠くなる……って感じ。
元気さえあればいろんなところを見たかったのにーーー。(注:元気がなかったのは全員なので、これらの行程は全会一致で決まりました)


というわけで、冷房を求めて(乗らないと決めていたはずの地下鉄にあっさり乗って(爆))西単のショッピングビルへ。



首都時代広場。
入ってるショップのイメージはアルタの中?って感じ。
若いコが行くようなとこだね。雑貨や洋服屋さんが多い。
ファーストフードが入ってる一角があって、旅行中気になっていた「李先生」というお店(ガイドの趙さんいわく、「どこにでもある。大人気ですね」という麺中心のファストフードチェーン店)を見つけたのでさっそく入ってみました。



名物の牛肉麺と、甘辛麺(なんという名前だったっけか?)など。
ちょっと食べてびっくり。
ナニコレ、超ーーーウマい!!!
李先生、すごーい!
決してグルメ仕様ではないがボケでもないと思われるウチらの胃袋ですが、ぶっちゃけ初めて北京で美味いものに出会えた感がひしひしと。
飲み物&デザート系(シトラスのソーダと柑橘ジュレのジュースと、あずきパフェ)も頼みましたが、このどれもがめっちゃくちゃ美味しかった!!感涙の域です。
このチェーン店、どこでも見かけましたので、北京ご旅行の際はぜひ

”困ったときは「李先生」へ!”

を合言葉にするといいかと思います。
お安くしかもハズレなくシアワセになれましょう(でもファストフードだということは忘れずにw)
ちなみに席に着くとメニューを聞きにきてくれます。
北京では飲み物を頼むときに氷入れるか冷たくていいのか聞いてくることが多いです。基本、ぬるいモノが定番らしい。
無愛想な店では「可口可楽」とだけ言っても、冷えてないコーラが出てきます。酷いときはビールも冷えてませんので要注意。


お腹を満たしたら少し元気になりましたので、目当ての「北京図書大厦」へ行きました。
が、北京最大と言われるこの書店はあまりに広すぎて目当てのモノがまるで見つけられず、買い物しやすい王府井書店の方に行きたい!と思い直し、地下鉄ですぐに王府井に向かいました。



王府井でーす。
書店で本を買った後、付近をショッピングしながら散策です。
…って、「散策」言うほど余裕はないんスけどね、暑くてバテてて。もっとズルズルな感じ(汗)
10年前、建物だけはきれいでもまったく人がいなくてガラガラだった「東方新天地」は今や銀座のデパートみたくなってました。高級店がたくさんで、人もたくさん。食べ物街ではどこも満席。
景気がいいんだなぁーと実感。



王府井小吃街。
ディープな場所です。
ボクちゃんを恐がらせるために入ってみるのダ。



サソリの串刺し焼きなんてものを売ってるんですよ!
串に刺された段階ではまだサソリは生きてますのでゾワゾワいっせいに動いてます。うなされそう…
もちろん手に取る勇気は無いです。


このわき道に、みやげ用雑貨を売る路地があるのですが、そこはボッタ栗ひど杉なので注意です!
商品に値札が貼ってないので、革命絵柄の手帳(←空港で20元、フートンで10元くらいで売ってるやつと同じ)の値段を聞いたら、いけしゃーしゃーと「120元」って言ったからね!ボッタくる額があまりにも可愛くない!それはアタシを「こいつバカだろ?」と判断したってことだろ?と思ったらムカッ腹が立ってきた。馬鹿にしやがって!可愛い上乗せだったら買ってやったかもしれんのにノータリンめ!
「無理!不要不要!」と踵を返すと思いっきり腕を掴んで離さないんですよ。痛てー。
で、「80元、50元、あーー30元!」とどんどん値段下げてくる。まだ高けーんだよ。っても、こっちはもう呆れて買う気なんかないから「ムリムリ」一辺倒。最後には「10元!」って言ってましたね。振り切って逃げましたけど。



さらに路地奥へ行くと、急にひっそりして風情がでてきます。
この多面的な表情が古い町の魅力かもしれません。


とはいえ、脆弱な私たち。
きれいなトイレを借りに&静かで落ち着いたところで休みたいがために、グランドハイアットの喫茶で一休みです。



疲れがずっしり…て感じ?
しかし、お高いジュースはさすがに美味しい。
イチゴシェイクには泣けました。美味しすぎて。
一休みした後、再び気力を振り絞り王府井大道のデパートなどを巡ってお買い物をし、夕食の予約時間近くにタクシーを拾うために再びハイアットに戻りました。
ホテルのタクシー乗り場だったらタクシーが来るだろうと踏んでの行動だったのですが、これが裏目に。
このホテル、タクシーがほとんど来ない。来ても宿泊客優先なので外来客にはなかなか回ってこない。待ち人だけが増えてく状態。
ウェイトカードをもらってしまった手前、1時間は待ちましたがとうとう夕食の予約時間も過ぎ、疲れもピークに。立っているのもやっとになってしまったのでリタイア。


丘の上にあるホテルから降りて、その下の大通りのタクシー乗り場で待つことにしました。で、もうこのままホテル帰っちゃおう、と。
そうしないとヤバイくらい疲れていたので。
その列でまた30分くらい待って、やっと順番が来たと思ったらやって来たタクシーが運悪いことにボロボロのガタガタ。ひでーおっちゃんが運転してるへぼタクシー。
「もう一台待とうよ!」と涙ながらに訴えるお嬢をなだめて乗り込んじゃった旦那のせいでこのどうしょもないタクシーで(30分以上かかる)ホテルまで帰る羽目に。
冷房ナシ、窓全開だから排気ガスが容赦なく入ってくる、シャコタンのボロ車だからどんどん抜かされて粉塵を吸わされる…という最悪の環境に身をおくこと30分。ダメ押しのように具合悪くなりました。息がうまくできなくなって意識遠くなりましたからね。マジでブラックアウト寸前。
しかも営業不適の違反車両なのでホテルのエントランスには着けないらしく、わざわざ裏手にまわって停められた。
ホントに、もうあんな思いは二度と御免です。乗るタクシーは見極めましょう…
北京は今ホントにバブルなのですね。タクシー、全然拾えないのです。時期(観光客が一番多い)も悪いのだろうけど。
とりあえず、空港に近いホテルより街中の方のホテルにすべきだったなーと反省。


ホテルに着いて、最上階の広東レストランで夕食を食べました。
美味くもなくまずくもなく。
ただ、茶(茶葉もお湯も)が出てこない広東料理屋は初めてでした。もちろん水も出ないっスからね。しょうがないエビアン頼みましたよ。
ど高い店のくせになんというケチ臭い対応。おもいっきりションボリしてしまいました。
この店で食事中、ボクちゃんの歯が抜けました。
出発前からずっとグラグラしてたのがやっと抜けて、ボクちゃんの心が一気に晴れ、元気になり、食欲もでて、饒舌になったのが唯一の救いでしたね。
続きます