最近編んだもの・その2



先にも書いたピエロさんの「福箱」に、太めのレース糸が10玉、入っていたので、4色ずつ2種類のドイリーを編んで8玉消費し、残りの黒と白は後日ふち編みレースにすることにしました。
実はこの糸さんの色味と質感はイマイチ(というか、かなり)好みじゃないアチャーな感じなのですが、そこに糸がある限り、頑張って形にしよう、と。



お花模様の丸いドイリーは編むのは楽しいのだけど実用性に乏しいというか、あまり使い勝手がよくない感じ。
花器の下に敷くくらいしか思いつかない……
わざとらしくカップなどを置いてるのは洒落っ気を出してるわけではなくて、サイズを示すためです……が、このカップは実はスープカップなのででかいです。尺がかえってよくわからないっつー(汗)



四角いドイリーは単純な柄ですけど、使い勝手は断然イイ。
おやつの時間などにカフェマットとして使ったりもできるし、敷物にも被せ物にも向いてる。
いっそのこと丸いほうもこの形に編みなおしちゃおうかな……と考えてます。
(わー。またお嬢に「時間の無駄だー」と言われそう(汗))


震災後、何をする気力も湧かず、気もそぞろで、ぼんやりしていた私が唯一熱心にやっていたのが編み物でした。
放射能の心配があったので外出も控えていた春休み、子どもたちと家の中で過ごしながら、私はずっと傍らで編み物をやってました。
でね、あらためて気づいたの。
これって、私が一番好きなことだなぁ〜と。
寝食忘れてできるのは私、編み物だけかも。
なかでもかぎ針。
この1本の針さえあれば、私はいつでもどこでも楽しい気持ちになれる!


私は昔から多趣味だと言われたし自負もしてたけど、こういった(震災みたいな)日常を不安にさせるような出来事があったとき、本や映画や音楽に接する余裕はなくなってしまった。憧れの人を追いかけることも、自分の文章を書くことも、お菓子を食べることさえ急にスポッと抜け落ちてしまった感じだった。
でも、こんな時にでも、編み物は私の楽しみだったし、編むことで私はかなり救われもした。鉄板だ。マイ・キング・オブ・シュミだね。
なんの役にも立たないドイリーをただひたすら編む姿は、はたから見たら実に無駄だし、なんというヒマ人なんだろうって感じでしょうけど(笑)それこそが私のやりたいことなんだからしょうがない。
いや、べつにドイリーが必要なわけでも欲しいわけでもないので、確かにムダなんですよ(なんとなく使ったり、何かのついでに人にあげたり、バザーに出したりしてこなしてます。今まで作ったのはあまり手元に残ってないなぁ)
…でも、「編む」という行為から言うと、ドイリーって格別なんです。ダントツで楽しいの!