新しい家族


我が家に新しいお仲間がやってきました。
金魚のキンちゃん。



ペットショップの金魚すくいからやってきました。ボクちゃんのはじめてのペットです。
もう一匹、出目金のデメちゃんがいたのですが、環境が整わないうちに(フィルターつきの水槽を買ってくるまでの数時間、金魚鉢に入れておいたら)、たった1日で神に召されてしまいました・・・(涙)
デメちゃんは弱かったのですが、涙ぐましいほどの頑張りを見せてくれたんですよ。
一度死にかけたんですが、カンフル液に入れたら蘇生したのです。
でもまたしばらくしたら元気がなくなって・・・それでもボクちゃんが幼稚園から戻るまでの数時間の間、倒れそうになりながら頑張ってくれました。
そして園から戻ったボクちゃんの目の前で、待ってましたといわんばかりに、大きく水飛沫が上がるほど威勢よく泳いでみせてくれました。
それはもう、びっくりするほどの元気良さでした。「デメちゃん、すごい!」と拍手しましたからね。
でもそれが最後でした。
その直後、デメちゃんは静かに力尽き、ゆらゆらと、お腹を上にして浮かび上がってしまいました。
あの飛翔は命の最後の輝きだったんですね・・・
あんな小さなお魚にも「想い」はきっとある。それを確実に感じて、涙が止まりませんでした。
植え込みにお墓を作って、ボクちゃんと二人でデメちゃんを送りました。二人で抱き合って泣きました。
雨が降る寒い午後。この記憶をボクちゃんはきっとずっと忘れないでいてくれると思います。
ボクちゃんはすごく敏感で、私がオシロイバナの種を割って「ほら、見て!中に白粉が入ってるでしょ〜」と見せると、涙ぐんで「なんで種を割っちゃったの?もう芽を出すことができなくなっちゃったじゃない・・・」って言うような子なんです。花も摘まない、虫も捕らない。食べる以外の魚は釣らない。誰も教えていないのに、自分でそう決めてるような子。
だから今回のことはかなりショックだったと思うの。
でも、子どもにとってこんなにリアルに命を教えられる機会もないなぁ・・・と感じました。
概念ではなく体験として死を見ることの意味は、計り知れなく大きいね。
私は生き物を飼うのが嫌いなんですよ。死がつらいから。
でも、そういうことじゃないのかも?って。
死んじゃうとかなによりも、生き物ってのは可愛いのね。死を凌駕するほどその存在は可愛い。そういったポジティブな気持ちで生き物を愛でる、ってことが大事なのかもしれません。
死に負けずに、愛する存在を増やしてゆく。そういう気持ちがね。


ともあれ、ひとりぽっちで残されたキンちゃんは元気です。
水槽も整えて、ちゃんとした環境で少しでも長生きできるようにいろいろ研究中。
水質の調整が難しかったりと、今までに無い知識や情報を吸収中です(^^;)
キンちゃん一人じゃ寂しいでしょうから、今度の休みにでも仲間をつれてこようと思っています。
水流避けやバクテリア液なども調達してくるつもり。