親子競演

去る7月6日はマエストロ・ボロジャのお誕生日でした(もう私がここで”ボロジャ”と言っても、通じる人はあまりいないでしょうね。ま、それでいいんだけど)
ちょうどその日に録画しておいたエヌ響アワーでボロちゃんの演奏を聴いたので、久しぶりにお誕生記念のエントリをあげたかったんですが、いろいろ立て込んでおりまして書き込みできず。
遅ればせながらひとこと。


ハッピーバースデー、マエストロ!73歳、おめでとう :.。..。.:*・゜(n´∀`)η゚・*:.。.


思えば半年以上前に今年の6月のボロジャ来日公演(エヌ響)のチケを意気揚々とゲットして、その日が来るのを楽しみに待ちわびていたのですが、日が迫ってから他の抜けられない用事とバッティングし、仕方なくチケを譲るハメになりました。
しかも2公演もよ(涙)。
おまけにそのうちの一つは次男坊のクラリネット奏者・ディムカとの親子共演だったってのに。
ディムカはフランセの協奏曲にソリストで登場!っていうね。まぁ、要するに晴れ舞台ですよ。
見に行きたかった〜。パパボロ、見たかったー。
っても、エヌ響のいいところ(都合のいいところ、というべきか)は、後に公演は全てTVで放送される、ってことです。
これがあるもんで、見にいけなくても「まぁ、いっか。」と簡単に諦められちゃったりもするの。結局は見られるんだもん。
で、公演の放送に先立って先週末のエヌ響アワーで、この親子競演の模様が放送されました。


いやー。
それにしても驚いたね。ディムカの変貌ぶりに!
こんなんなってました↓(ろくな画像が取れなかった…惜しい



どうしちゃったの?

やたらカッコいいジャン!!!

どう見てもボロジャの息子じゃない雰囲気の漂う、ちょっとヤサ男風イケメンさんになっているではないですか。
なんか、食いっぱぐれた芸術家がホストやってて、それが案外うまくいっちゃってるんだけど、ふとした拍子に演奏しはじめると、ああやっぱりこの人は芸術家だったのね!とバレる的な風情(どんな風情や)だったりする。
こんだけビジュアルの個性あるんだったらソリストとしても悪くないと思うわ〜
パパよりもママの遺伝子大きく受け継いだのかもな。
しかもなんか、ものすごくニューヨーカーっぽい!(いや、なんとなく。単に私がNYっぽいとか思いがちなのがユダヤ系が多いとか、そういうことかもしれないけども。ちなみにディムカはNY生まれなんだそうな)
これって、ファン激増なんじゃん?そうでもない?そうでもないか…
ボロジャの親心を考えるとさ、ビジュアルでも七光りでもいいからファン増えるといいなぁ〜なんて思ったりもするね。
ってなことよりも、ウデ(演奏の)はどうなんだ、って話ですけどね(汗)あくまでも音楽家なのだからして。
そこがこれ、ぶっちゃけ私には全然わからないんですよ。クラリネットの上手い下手とかってのはまるで判断つかない。
ただ、今回はものすごい難曲をやったらしいのですが、うまくこなしてましたし、軽やかにオシャレな感じで(”軽妙洒脱”とエヌ響アワーでは言ってたけどまさにそう)やたらフランス風味の曲をそれ相応にスカして演奏してました。
なかなかいいんじゃないかい?って思いましたが、どうなんでしょう。
とはいえ私は基本、ボロジャがシアワセに音楽をやってくれていればそれでいいんです。
評価がどうだろうが、ボロジャがディムカと競演するのが楽しければそれに越したことはないの。
あの人は有史以来の並ぶ者なき天才ピアニストなんですから、もう、その業績だけで何周分もお釣りがくるくらいなんです。
あとはどうぞお好きなことを思う存分やってください、ってなもんです。
指揮するボロジャは私でさえ大して好きじゃないんですが(爆)、それでもそこにマエストロがいるということが大事なわけです。存在が宝なのです。
TVで見る限りにおいては、相変わらずお元気そうで、なによりでした(^-^)。
以前よりむしろ血色のよい健やか肌つやのマエストロです(サウナ好きが効いてるのか?)
指揮スタイルも見事にお変わりなく。「ジャケットの袖、もっと長く仕立てたほうが…」とか、「トックリの袖をまくるのはやめようよ」とか、そういう感想を誰もが持つ、てのも変わらずです。
心からホッといたしました。ホント、ただそこにいるだけで、ブラーヴォ!なお方です。


以下、今回の来日公演のTV放送予定の覚え書きです。
今月中の放送ばかりですのでご興味ある方はぜひご覧になってね。

7/11(NHK BShi) 、 7/16(NHK BS2)

「第1676回定期公演 Aプログラム」
ドヴォルザーク / チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
ドヴォルザーク / 交響曲 第8番 ト長調 作品88

指揮|ウラディーミル・アシュケナージ
チェロ|デーヴィッド・コーエン

7/18(NHK BShi) 、7/23(NHK BS2)

「第1677回定期公演 Cプログラム」
フォーレ / 組曲ペレアスとメリザンド」作品80
フランセ / クラリネット協奏曲
サン・サーンス / 交響曲 第3番 ハ短調 作品78

指揮|ウラディーミル・アシュケナージ
クラリネット|ディミトリ・アシュケナージ

7/25(NHK BShi) 、7/30(NHK BS2)

「第1678回定期公演 Bプログラム」
マーラー / 交響曲 第6番 イ短調「悲劇的」
指揮|ウラディーミル・アシュケナージ