今市暮色

昨日、コンサートを聴きに訪れた日光市今市は、私の住む場所から電車で30分ほど北の町。
車で通り過ぎたことはあるけれど、駅に降りて町を歩いたのは初めてです。
コンビニも見当たらない。人影もない。時間が止まったような古い町並。
微かな不安と興奮に包まれながら一人歩いていると、ちょっとした小旅行みたいな気分になりました。
ここはどこで私は誰なのか?
ディスカバー・ミー。
誰もいない暮れ方の町、そぼ降る雨の中で目に留まった風景を撮ってみました。






私は、圧倒的に閉じた世界にいる。
日常からほんの少し離れた場所に佇んだだけで、そんなことに気づく。
あまりにも同じところにいる…と感じるのは精神の冒険をしていない証拠でもある。
心の中はどこへでも行ける。
でも、行っていないのだ。行動と同じところにしか心が動いていない。
問題なのは、行動の範囲が狭いことではなく、行動と同じところにしか心が動かないというところにある。
想像の翼を広げよ。
次の町へと続く線路のように、その先へと、思いを馳せよ。
道を知り、未知を知れ。