華麗なる棒振り in 日光

私が世界一好き!ラヴ!な指揮者である金聖響の演奏会に行ってまいりました。(アンタの一番好きな指揮者はボロジャじゃないんかい!という突っ込みはナシで。ボロジャはあくまでもピアニストとして好きなのであって、ぶっちゃけ惚れた弱みで仕方なく指揮モノも聴いているのです…ってごめんボロジャ。でもホント。)



く〜っ嬉しい…待ち望んでいた分、しみじみと嬉しい。
なんか、ナマ観てこんな嬉しいのって、基本的にナマ至上主義ではない私にしてみたら滅多に無い事だわさ。そんだけの魅力がキムさんにはあるってことですよ。
ただでさえ東京だって遠いってのに、最近のキムさんって活動の場が神奈川か大阪ばっかりって感じで、なかなか観に行ける機会がなかったんです。そうこうしているうちに激しくキム枯れしはじめていたんですが、そんな時に偶然、ウチの地元に来ることになったってわけ。ラッキー!
でも、シエナなんですけどね。管弦楽オケじゃなくてブラス。
う〜ん…シエナかぁーとちょっとモニョりつつ(私、ブラスがどうも苦手なんですよ(汗)。聴き方、わかんないっていうか。お嬢の関係でブラスバンドの後援会役員やってるんだけど、演奏は興味なくてろくに聴いたことがないくらい。←失礼)、もうこの際キムさん見られればなんでもいいや!と、思いっきり前の方の席を確保して今日の日を待ちわびていたのでありました。


そういうわけなので、コンサートとは言いながら音楽目当てではなくて完全に指揮者目当てでのこのこ出かけていく阿呆。
邪道ですね。もうね、席からして邪道でしたからね。
指揮者が等身大で見える席ですからね。服のしわまでよく見える。顔のデカさもよくわかる(爆)。表情の変化も手に取るように。ひゃー。
しかし当然ながら、舞台見上げーの。
座ってから気付きましたさ。こんな前でブラス聴くもんじゃないっつの(汗)。
聴く場所が近すぎて(てか位置が低すぎて?)、音がガチャガチャでした。
絡み合っていない大音量の音の渦が頭の上をグワングワン通り過ぎてゆく感じ。ちょっと頭痛が…
というか、そもそもブラスの聴き方ってのがわからない。わからないながらただ音を浴びていたような気がします。
超初心者(汗)。
まぁ、しかたないですね。おかげでキムさんガッツリ見倒せたからいいや。


あいかわらずこのヒトの棒振りは口ポカーンとしちゃうくらい(見惚れて呆けてしまうくらい、って意味ですよ)華麗でカッコイイのでありました。いつ見てもイヤんなるくらいキマってる。
なんかもうね、体から音楽が流れてくるんですよ。
例えばの話、私の耳が塞がっていても、キムさんの動きで音楽が聴こえる。そんな感じ。
キメが利いててメリハリがあってキレが良くて優雅で…と、どんな美辞麗句も浮かぶけどどれも違う。
とにかく実際目の前にしないとわからない。こればっかりは。
超カッコイイから!…ってああいやだ、こんなギャル表現。でも、これが一番気持ちに近いのよう。
皆さんも機会があったらぜひナマで鑑賞を(勧誘w)。
うーん、でも、管弦楽のオケを振っている時のほうが独壇場って気がしたなぁ。主導権完全に握ってる感じっていうか。なんとなく。
最後に演奏したガーシュウィンの「パリのアメリカ人」は素晴らしくて大満足でしたけどね!アレンジもステキだったし。もともと好きな曲だけど、ブラスでも名曲、ですね。これが聴けたことがとても嬉しかったです。


ゲストにTスクエアの伊東たけしさんが参加しました。あの有名なフレーズ(F1の!)を聴くこともできましたよ。
「マックのプレミアムコーヒーのキャラクターやってるんだけど、知ってる?あれで一肌脱いだおかげでかなり売り上げ上がったらしいんだよ」とアピールするお茶目さも(笑)。
よく存じてますよw ありがたいことです。 ←アタシ、株主ですからね
伊東さんとキムさんのおしゃべりコーナーもあって楽しかったです。
しゃべり始めるとキムさんは小生意気なそこらのアンちゃん風になっちゃうんだよねぇ。どっぷり大阪弁だし。この落差も面白い。
伊東さんに「昔よりかなり丸くなったんじゃない?性格が」と、言われて苦笑いしてましたよ。
どんだけだったんだ昔w
今でもじゅうぶん俺様だし見るからにトンガってると思いますけどね。
フツーにしてたらちょっと鼻につくそんな個性も、ひとたび棒を振りはじめるやその見事さでコロッとステキ方向に転がっちゃうのがスゴイやね。


伊東さんのノリは会場に常に手拍子を要求するような、ライブハウス風なものだったんですが、私のそばに座っていたオバちゃんたちが、見事に拍子が取れてなくて、もうどうしてこんな簡単な拍が打てないのだ?と別の意味で感動しましたよ。世代なのかなぁーと。
そんなめっちゃくちゃな手拍子も混じりーので会場はちょっとクラシックのコンサートとは別モノの様相でした。
最後は楽器持参の小中高生社会人誰でも飛び入り参加させて全員で「星条旗よ永遠なれ」の大合奏で〆る(シエナ恒例の企画らしい。どうりで楽器持った客が多いと思った)という祭り状態。
これがブラスの世界なのか!と新鮮な感動をいただきました。
若い子たちがとっても楽しそうなのが何よりです(*^-^*)!


今日見たばっかなのに、思い出すだにまたあの棒振りを見たくてたまりません。
これからはできる限りナマキム見に行こう!と思いを新たにしましたよ。
この「できる限り」のハードル、めっちゃ高いんですけどね。お金と時間と事情が許す範囲、狭くてねー。
たまに見るから価値も深まると思えばいいのかな。
おっと。ちなみに明日の「題名のない音楽会」、キムさん出演するそうですよ。最近、出演率高いなぁ。佐渡先生のおかげですね。
棒振りするかな?話だけかなぁ?どっちにしろ楽しみです。


曲目


ガーシュウィン真島俊夫編曲) 「キューバ序曲」
藤代敏裕 マーチ「青空と太陽」
諏訪雅彦 16世紀のシャンソンによる変奏曲
J・マッキー 「レッドライン・タンゴ」


「ピック・アップ・ザ・ピーシーズ」
和泉宏隆 「フォーガットン・サガ」
J・ザヴィヌル 「マーシーマーシーマーシー
T−スクエア・メドレー


ガーシュウィン真島俊夫編曲) 「パリのアメリカ人」新編曲初演


2009/5/30 日光市今市文化会館にて