お宝本、発見

盆休みの帰省で実家に行った折、小さい頃持っていたはずの赤塚不二夫の漫画を探して物置をあれこれ引っくり返していたら、予想外のとんでもないお宝を発掘しました。
これ↓



へーちゃんとルリコさんの新婚特集号です!
嬉しいぃぃひぃぃ〜。見つけた途端、「きゃーー」って叫んじゃいましたからね。
なんでこんな芸能誌が家にあるのだ?芸能界より球界マニアの我が実家で。
ママン曰く「カップル特集号だから買ったんだよね。内容が濃いんだよー」ということで、よく見ると関口宏&西田佐知子夫妻とか、その他結婚したカップルのグラビアや特集記事なんかも載ってて、まれに見る豪華な内容なんですよね。
当時、私がそこにいたって絶対買ってる!という充実の永久保存版。
っても、やはりメインはへーちゃんとルリコさんお二人。
新婚旅行先のヨーロッパまで記者がついてって細かくレポしています。
この新婚旅行は、企画モノのようなものだったんですね。
ローマ、パリ、アムステルダムコペンハーゲン…どこまでも美男美女モードのお二人。
やー、眼福眼福。




こんな感じでグラビアページがたくさんあるんです!豪華!へーちゃん、最高にイカす!
お二人のヨーロッパが似合うことといったらアナタ。同じ人間とは思えませんよ。だいたい、ルリコさん37キロですからね(体重が)。お人形さんか、っつー。
本当に正真正銘のスターなんですよね。何度見てもうっとりです。
今の世の中にはこんな風に物語の中から出てきたような現実離れした芸能人カップルなんていないもんなぁ。
しかし雑誌のカラーグラビアの写真の粗いこと。
時代とはいえ、残念だわ。これ、今の技術のグラビアで見てみたいものです。
写真だけでなく、読み物も充実しています。
お二人の挙式のレポ、出会いから結婚までのこと、ご本人たちの寄稿もある。
ルリコさんの「新婚旅行・スゥィート日記」、へーちゃんの「わが愛の蜜月 信子よ、今ぼくは…」っていうスケッチ付きエッセイ。
これがまたへーちゃん節全開でイカすんですよ。
オランダで落ち合った関口&西田夫妻との対談とかね。



あ、そういえば西田佐知子の「サッチンの新婚旅行日記」もありました。
こちら関口夫妻二人はなんだかほのぼのと楽しげでイイ感じ。仲良しでシアワセな雰囲気が伝わってくる。
それに比べるとへーちゃんとルリコさんはまだまだ恋人になりたてのムード、って感じですね。緊張感がある。化粧を取った顔を見せない仲、というか。(結局、結婚生活の期間中ルリコさんは一度もへーちゃんにスッピンを見せなかったそうですからスゴイ。最期まで馴れ合わなかったのですねぇ。)


すぐに夫婦仲が壊れてしまったカップルと、いまだにおしどり夫婦といわれるカップルと。
その差はここではわからないけれど、カップルたちの行く手を知っている未来の私から見てみるとなんだか不思議なようでもあり、なるほどという感もあり。
2年半で離婚すると言われたルリコさんは、こののち30年近くも別居してから離婚することになる。
「すぐにでも子供が欲しいけれど、私にはできない気がする」と不安がっていたサッチンは、ほどなく可愛い坊ちゃんに恵まれ、やがてその子(せっきー。欧州編のDVDが見たいよぅ!)は人好きのするタレントになって世界中の鉄道に乗りまわることになる。
そんな未来を、この若いカップルたちは何も知らずにシアワセそうに笑っている。
先のことなど何もわからなくて…でも、その時点では「現在」であるその時代を精一杯生きている。
なんか、じーんときちゃうね。
だから、私は「歳を重ねた人の若い頃」ってのが大好きなんだな。
時系列では現れることがない物語が、時間を遡ることで現れてくるから。


ちなみにサッチンとはこの曲を歌っていた人。



アカシアの雨がやむとき ♪西田佐知子



この曲のイメージといえば・・・
「" 日米安保闘争 "への反逆に疲れた若者たちが、その乾いたヴォーカルと廃頽的な詞に共鳴して歌われはじめたことで少しずつ広まっていった、と云われている。また、テレビ番組では当時の世相を反映する楽曲として、安保闘争(とりわけ、樺美智子死亡による抗議デモ)の映像のバックで流れることが多々ある。 」(Wikiより)
というものです。
べつに歌詞自体が世相を反映しているわけでもないんですけど、「あの時代」の空気がとてもよく想像できる曲です。
私も好きな曲ですが、西田さんが歌うのよりも戸川純がカバーして歌っている方をよく聴きます。(1989年の「昭和享年」というカバーアルバムに入ってます。このアルバムのデキの素晴らしいことといったら!)