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「女学生ゲリラ」


若松孝二の製作で、足立正生が監督しているというのに惹かれて見てみました。

女学生ゲリラ [DVD]

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連合赤軍足立正生が映画監督だったというのは聞いたことがあったけれど、作品を見るのは初めて。
アマゾンの解説ではこう書いてあります。

卒業式粉砕を企む女学生たちが、自衛隊を襲って武器を奪い、学生たちとともに渓谷に立てこもリ、次第にゲリラ化していく…。将来に希望をなくした次代の若者の刹那的な挫折感を描いている。若松プロが政治的ボルテージを高めた時期の作品。


うーん、実に浅間山荘チックなイメージが沸きますよ。
いかにもあの「政治の季節」を写し取ったような映画なんじゃん?などと想像するじゃないですか。
ところがどっこい。
・・・なんじゃこれ?
ポカーン。
もうね、全身からヘナヘナとチカラが抜けてゆくような、とんでもなくマヌケな映画でした。
いやー・・・びっくりしたわ。
おもいっきりギャフン(古い)。
私のボルテージも急降下したのであるよ。
とにかく、こんな馬鹿馬鹿しい映画、初めて見ましたよ。
内容もトンデモだし俳優の演技も前代未聞。「つまらない」とかそういう範疇じゃないんですよ。ウッソーってくらいダメ。
アオカン満載なので(爆)エロとして見るのもいいのかもしれないけど、それさえパンチ不足で萎え萎え。女優の裸も色気のないことこの上なし。
なんか・・・目が覚めた気がします。
誇大妄想に一鎚をいただいた気分です。
おかげさまで正気に戻ったねw
学生運動とか、全共闘とか、やっぱ寝言じゃん?・・・みたいな。
なんかもう、馬鹿馬鹿しいじゃんか、と。
まぁ、そういうことはいつも薄々感じてはいるんだけど、それでもなんというか、ついつい雰囲気に呑まれて惹かれてしまうわけだよ。そんなものでもないんだろうにね。そんな自分に苦笑い、みたいな。あはー。


ところで、「女学生ゲリラ」を検索で調べて見つけたこのレビュー
読みながら、「このヒト、面白い感想書くなぁ。しかもすっごい物知りの当事者だわー」と感心していたところ、最後まで読んだら書いてるのが鈴木邦男さんだと判明して、思いっきりびっくりしました〜!(そういえば文体がそうであるよ)
偶然にも、ちょうど昨日、鈴木さんの本を買ってきたばかりなんだよね。
私の大好きな川本三郎先生との対談本です(鈴木さんも好きだけどここはもちろん川本先生とのコラボゆえに買ってまで読んでみる気になったのですよぅ)。

本と映画と「70年」を語ろう (朝日新書 110)

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「サンケイ」と「アサヒ」の両極にある畑で育ったこのお二人(しかしどちらもそこから逸脱しているという共通点がポイントか?)が一緒に対談って、すごい異色の取り合わせですから一体何が話されているのか興味津々です。
読後感想はまたあとで。



それにしてもね。
政治の季節は遠くに去ったし、あんな時代もなんだかアサハカだったんだろうなぁなどとは思うのだけれど・・・
それでもどこか、何か、心を捉えるものはやはりある。
あの時代の若い人たちがとても一生懸命に物事を考えていたことに打たれるというか・・・真摯な挫折に涙するというか。
最近のこんなニュースを見るたびに、その思いは強くなる。
いまや大学は強大な権力をふりかざして学生を管理しているようなのですが・・・学生たちは、いったいどうしちゃったの?こんなことされて、なんで黙っているのだろう?
角材抱えてデモ行進とまではいかなくても、もう少し反体制の気持ちをもってもいいんじゃないかなぁ・・・と思ったり。
権力に対してかくも従順で思考停止の状態であるとは、もしかしてそれ以上に怖いことなのではないだろうか?
今の日本人は精神的なひきこもり状態になっているかのようにも見えます。私自身も含めて、ですが。
悪法が知らない間にどんどん決まっていってしまうこんな世の中ですからなおさらそこを自戒していきたいものです。
時代の特徴として、何か体制に対して反対を表明するときに、ブログで演説ぶったり2ちゃんで抗議したりネットでの署名に参加して終わってしまう人というのも多そうです。
そりゃ確かに何も言わないよりはネットでの発言も多少は意義があると思いますが・・・なんだかすごく自己完結的で、実際の政治とは隔たりがありすぎるように思います。バーチャルすぎる。
個が集って集団となり、集団でひとつの流れを作ってゆくなんてことは、今のこの国ではもはや不可能で(その昔も結局はそれで何かをなしえたわけではなかったわけだし、どのみちダメなんだけど)、散会した「我々」は、「個」となってからずいぶんおとなしくなったようです。
それはある面では「成長」なのかもしれません。そう信じていたいです。
でも、国家をはじめさまざまな権力機構は相変わらずいつの時代も「個」を無視し続ける存在で・・・成長した「個」はやはりそれなりに強大なシステムに対抗する手段をそれぞれにみつけなければならないのかもしれません。
どうしたもんでしょうかね。
搾取され続けても黙っていられるのはいつまでかな?そろそろなんとかしないとなぁ・・・。
まぁ、そんなぼんやりとした不安な気分も手伝って、ついついかつての「政治の季節」に思いを馳せてしまったりするのかも(?)。