「スパイラル・バイオレンス」

ま、そういうわけで急にヤル気が失せて、どうでもいいやー状態に陥ってしまい、勢いでゲイリの新作DVDを借りてきてみました。

スパイラル・バイオレンス [DVD]

スパイラル・バイオレンス [DVD]

  • 発売日: 2007/09/07
  • メディア: DVD


なんかもう、この、見るからにヤケになってそうなゲイリさんのパッケージを見ていたら、アタシのこの「モヤっと感」をドカン!と一蹴してくれるんじゃないか、と思えたんですけどね。ゲイリのあまりのヘロヘロ具合に、さらに「モヤっと」は倍加しました。
ダメじゃんゲイリ!


これ、紛うことなき真性B級映画でしたよ。
思いっきりゲイリのことが心配になりました…なんでこんな妙ちくりんなスペイン映画に出てるのか?っていう。
デビシュに匹敵するくらいの選択眼の無さ。てか、デビシュの「オーメン」だの「氷の微笑2」ほうがまだ、商業的な映画だけマシな気がする。
この映画、マジで深夜のテレ東で放送して初めて存在を知るような映画だもん。なのにゲイリー・オールドマンが出てる!うそぉ!みたいな。狐につままれたような気分になる。で、見るとやっぱりとてもオーラのないゲイリが出ている。あまりの地味さに「これ似てるけどゲイリーじゃないんじゃん?」とか思っちゃいそうな勢い。



ゲイリは相変わらずイケメンですが、とても精彩に欠けてます。ボヤ〜ンとした印象。
これ、演技派の怪優だったはずのゲイリさんが、すごくもったいない安い使われ方しているのですよ。しかも、ゲイリ本人もその単純な役にさえ集中できてないっていうか、気の抜けた演技をしてる。
まるで、ストラスフォード劇団から失踪して場末の舞台に立つテリュース・G・グランチェスターみたい。(わかりますか?この喩え(^^;;)
最近のゲイリの元気なさはちょっと気になりますねー。単に老けただけなのか、それとも何か心労でも?アル中の後遺症か?



血みどろの死闘シーンでも、なぜか気合いがイマひとつ足らない。鬼気迫るオーラが無くてどことなくしょぼーんとしてる。
あげく、あっけない最後。
これまたハリポタ騎士団の最後に匹敵するあっけなさ。両方とも、死んだのかどうかさえようわからん。
最近のゲイリーはもしかして今までとは違った役をやりたいのではないだろうか?こういうキレキャラ系とかバイオレンスじゃないやつを。
たとえば純愛モノとか。パパ役でコメディ、とか。ってのはアタシの邪推でしょうか。(それは単にアタシの願望かw)
やもめなのに子供引き取って育ててる(らしい)ってのが何か影響してるのかもしれないなーとか勘ぐりたくなっちゃいます。
なにはともあれ、頑張れゲイリー!>オマエモナ(汗)