私たちもまた選ばれし者

みんな集まれ!ハリー・ポッター7前夜祭

みんな集まれ!ハリー・ポッター7前夜祭

ラス直前対象ファンブック読了。
予想、推理、願望などが渦巻いていて、めちゃめちゃ面白かったです!
特にスネイプの項はね、読んだら泣きそうになってしまった。スネイプに惚れてしまうかも、とちょっと思ったくらい。(いいえ!ワタシには狼先生がっ)
HP最大級のファンサイト、マグルネットのまとめ本なので、このテの紙媒体にありがちな場埋め的な中身の薄さや読者に対する子ども扱いはなく、充実した考察が、原作を6巻まで読了していてこの世界に魅了されているファン同士が通じる「ちゃんとした」言葉で編集されてます。(ネット側に偏ってもいないので子どもも楽しんで読めます)
書名の通り、まさに「前夜祭」の気分を盛り上げるのに最適。英語版はすでに出ちゃったけど日本語版はまだですもんね!今こそ祭りのときですよ。
今しか読めない、今だから価値がある、そういう効果がある一冊です。
最終巻のネタバレはないので、安心してOK。


ホントにね、こうしていると、この物語と同じ時代に生きていることの素晴らしさ、かけがえのなさをひしひしと感じます。
前書きを読むだけで泣きそうになります。
ハリー・ポッターは次の世代にも読み継がれていくだろうが、我々はラッキーにも、「僕たちは当時、その熱狂の中にいたんだよ」という事ができる数少ないファン”なのです。
同時代に生きる者たちだけが得られる特権に浴することができている。素晴らしくラッキーじゃない?
しばらくしたら最終巻の邦訳版は刊行される。
それまで数ヶ月しか、「待つ楽しみ」は得られない。最後の、輝ける待ち時間。
物語は「後追い」だってじゅうぶん楽しいし、あまたの名作はそうやって人々に受け渡されてゆくわけだけど…でも、「待つ」というプラスアルファがある効果は絶大だと思う。
「時」はナマモノ、ですからね。
「何かを期待することは、その何かよりもすばらしい」という言葉も前書きにあったけれど、まさにそう思います。
”期待”!
それこそは人にとってとても必要なものですよ。


最終巻発売以来、英語版を買ってしまおうか…と毎日のように葛藤しているのですが(前回、英語版買って挫折したイタイ経験があるのでね)やはり日本語訳が出るまで待とうかなと思えてきました。
言語の解読に悩む時間は物語にとって無駄以外の何物でもないんで、没頭できる母国語で読める日を待ったほうが楽しみが増えますもんね。
とはいえ、日本語版、噂では来年の夏に出版らしいんですよ。遅くない?!
ま、いいか。
あと1年近くSSで楽しんだりできると思えば。(どうせ私がヘビロテしてるのはいまだに3巻の「アズカバン」だしー)