文章修行家さんに40の短文描写お題(3)

先日の続きです。
一気に40題まで行くぞー!


■21. 神秘
触れられた腕が、熱くなる。
そこに心臓があるみたいに、ドキドキする。
不思議だ。
魔法を使ってもいないのに、あいつは俺をおかしくする。(64)
シリルです。ごめん、腐った。


■22. 噂
「チョウとキスしたって噂、ホント?」
「本当だよ」
「どう誘ったのさ」
「自然にそうなったんだ」
そんな”自然”どこにあるのか教えてくれ!(65)
ロンには実行不可能なハリーの大胆行動。


■23. 彼と彼女
「ジェームズがエヴァンズに言い寄ってるぜ。彼女、落ちるかな」
「ちょっと黙っててシリウス。宿題してるんだ。」
そんな話は聞きたくない。(65)
恋しい人は親友の想い人。同じ土俵に立つことのできない葛藤。


■24. 悲しみ
夕暮れが、谷間の向こうに消えてゆく。
梟がホウと啼く。泉のほとりまで、一人で歩く。
亡くしたあの人を想いながら。
静かな祈りの時間だ。(64)
これまたリーマスがリリーを想ってる設定で。


■25. 生
「そんなに見つめないでよ。照れちゃう!」
バブルガムの色をした髪が、僕の横で楽しそうに笑う。
君といると、「生きたい」と思えてくる。(64)
トンクス!リーマスを幸せにしてね。


■26. 死
ベールの向こうに何があるのだろう?
声が聞こえた。懐かしい声が。
あの時、君がふっ…と安らいだ顔をしたのは、それを聞いたからなのか?(65)
これはあのシーンそのまんま。他に思い浮かばなかった


■27. 芝居
「ロンがロミオなの?えー。ガラじゃないわ」
「こっちだって君のジュリエットなんて真っ平ごめんだ。」
こんな小芝居ばかりが上手い二人。(64)
ハリー目線で。もう呆れてますよ。


■28. 体
満月の夜が明けて、シリウスの家に戻った。
「見事に傷だらけだな」
「ああ、自分の体じゃないみたいだ」
「おまえだけの体でもないけどな」(64)
このセリフを言う時、黒犬は狼の傷を撫でながら、ってことで。


■29. 感謝
「ハニーデュークスのキャンディやるよ。こないだの宿題、手伝ってもらったお礼さ。」
「ありがとうロン」
ホントは違うものが欲しいのにな。(65)
それはハリーがチョウにあげたもの?


■30. イベント
「悪戯専門店」の試作品、その名も”告白トローチ!”
「ロニィ坊やに食わせてみるか?」
ツインズの悪巧み。
楽しいことが起こりそう!(62)
実験台はいつもロニィ?


■31. やわらかさ
「パッドフット、痩せたね」
不意に手首を掴まれて、視線を上げられなくなった。
お前の指の柔らかさに、泣きそうになってしまったから。(63)
リーマスの手は本当に柔らかくて優しそう。


■32. 痛み
眠れない夜には必ず思い出す。私を鋭く刺す、遠い日の言葉。
引きずり出され、辱めを受けた昼下がりの記憶。
あの少年と同じ顔をした、悪魔。(65)
セブルスの苦悩。あの悪魔は好きな子に意地悪したくなるタイプだと信じたい。


■33. 好き
「グレンジャーの奴、また成績トップだって?穢れた血め、調子にのりやがって。」
あいつを見ると胸がざわめく。
近づけない距離にイラつく。(65)
マルフォイの独り言。実はセツナイ。


■34. 今昔(いまむかし)
「時々あの子をジェームズみたいに感じるんだよ」
「似ているものね」
「でもあの子はジェームズじゃない」
君は青星の輝く夜空を見上げた。(64)
「青星」は”シリウス”の和名。「天狼」とも言うんだって。狼!?


■35. 渇き
孤独には慣れている。
アズカバンで12年、あそこにはそれしかなかった。
それなのに。今のこの寂しさはどうだ?
誰か、誰かそばにいてくれ!(65)
人恋しい黒犬がたまらなく可愛いです。


■36. 浪漫
”みぞの鏡”を覗いたら、花嫁衣装を着た君が映った。
「ロン、何してるの?」
やばい!見られた?
僕は君に杖を向ける。「オブリビエイト!」(65)
最後のセリフは「忘れよ!」の呪文です。


■37. 季節
庭は花盛り。
「もうすっかり春だな」
「なにがあっても季節は巡ってく」
「そして人は歳をとる」
シリウスは僕の白髪を1本、ぷちっと抜いた。(65)
リーマスは苦労が多いから白髪も多いのね。


■38. 別れ
最後の言葉が思い出せない。
最後に会った日のことも、今や記憶の彼方だ。
だからか?再び会えるような気がする。
日々その思いは強くなる。(64)
別れなんて、ホントはないのだ。きっと。


■39. 欲
もうちょっと。もうちょっとだけくれないか?足らないんだ。
無言の叫びよ、届け。
リーマス、どうかした?」
ああ・・君の笑顔はオアシス。(65)
リリーの微笑みにとろけるリーマス


■40. 贈り物
リーマス、プレゼントだ」
「わぁ!新しい上着じゃないか。ありがとうシリウス
「俺のと揃いで誂えたんだよ。イカすだろ?」
「…。」(65)
ありがたいようなありがたくないような。



40題書き終えてみた感想は、楽しかった!ってのと、難しかった!ってのと両方ですね。
どうしてもモノローグ(っぽいもの)が入ってしまうんですよねぇ。発想が枯れてるせいだと思います。発想には自信あるほうなんだけどな。甘かったわ。訓練しなくては。
それと、起承転結とか意味とか、要するに辻褄のようなものを付けたがってしまう傾向がある。場面をポンと投げっぱなしでもいいんではないかな、と我ながら思いました。
萌え度増強のためにいちいち解説文を入れてますが、ホントは邪道です。
でも、こういうのがあったほうが読む人の意味不明度が下がると思い、入れてみました。入れてもワケワカランかもしれませんね。
「お題」は昔から大好きです。またいいのがあったら挑戦してみたいと思います♪