あなたはイトシイわたしのおもちゃ


私は好きなスターがコロコロ変わるけれど、わりかし同じ人のローテーションにすぎなかったりするんですよね。
新しい人が加わっても、古い人がいなくなるわけでもなくて。
思うに、私にとってそれはおもちゃ箱の中のおもちゃのようなものなんじゃないかと思う。
おもちゃを手に入れるのはそれが好きだからで、しばらくすっと飽きるけど、おもちゃ箱の奥にそれはひっそりとあって、で、しばらくすると「あれ?あのおもちゃはどうしたっけ?久しぶりに遊んでみたいな」と思ってまたそれを手に取ると妙に楽しくて夢中になる。
エンタメの中の人を好きになる感覚ってのは、私にとってはそういうものかもなぁとちょっと思いました。(作品はまた別よ。ここではスターさんの話)
だからすごくパーソナルなもので、他人と分かち合いにくいし(だってそれは同じおもちゃでも「私のおもちゃ」で、「あなたのおもちゃ」じゃないわけだから)、私の手の内以外のところには、その存在は、本質的には、無い。
「恋かも」なんていう錯覚(思い込み)を楽しんだり、その姿にあらゆる物語を付加したりしながら、私だけのおもちゃは磨かれてゆく。
基本的には生活必需品じゃない、という意識がどこかにあって…でも、おもちゃがない人生なんて、信じられない!ありえない!とも思ってる。
おもちゃだから、好きになっても私は追っかけないし、目移りもするし、自分勝手にいじって、遊んで、妄想する。
彼らは人間だけど、人間じゃなくてやっぱり偶像で、そう思われていた方が彼ら自身もラクなんじゃないかとどこかで思ってる。
人間として期待されたり、理想化されたり、感情を託されたり、ってのはツラかろう。
役やパフォーマンスに飽き足らず、素顔の自分を見たがるファンを、生活の場に踏み入ってこようとするファンを、怖いと思うだろう。そんな存在にはなりたくない。


ってなことをふと思ったのは、図書館で立ち読みした某ハン流スターのファンブック(?)があまりにシンジラレナイ内容だったからです。
そのスターさんは、男性として奇跡の人と崇められ、ご本人も努力を惜しまず、ファンは
”そのときどきに現れる並みのスターであれば心変わりも仕方ないが、彼は一世一代の憧れだから初心を貫いて愛情を注ぎ続ける”
のだそうですよ。うわー修行(汗)。
ってか、「並みのスター」は心変わりをされても仕方がないって、どんだけな言い方かいな(笑)。
「並みのスター」にもファンはいて、あななたたちと同じようにそのスターを大事に想っているんだけどね。
売れっ子だから特別だなんてこと、ファンには全然関係ない。自分の憧れの対象だけが社会的にも「特別」って考えはなんだかイヤだ。それぞれにそれぞれの特別がいればそれでいいじゃん?
○○様、と呼んで全ての男性に勝る素晴らしい存在として崇めたいという、ファンたちのその感性はどこからくるんだろう?
そして、彼に憧れるのは日本人の男性に失望しているから、とまで言う人もいるのです。
冗談でもなくネタでもなく真っ向から「日本人の男性」とひとくくりにしてしまうには、あまりにもその数は多いと思うぞ。しかも失望って…失礼すぎますね。日本人の男にだっていろんなのがいるぞ。○○様以上にステキなひとだってフツーにいるわさ。
それがわからないのって、要するに想像力の欠如でしょう。
そもそもそういったロジックが出てくるなんて、きちんと一人一人の人間と向き合っていない証拠だと思います。あなたのほうこそ顔のない女性になってやしませんか?と。「女なんてそんなもん」と、ひとくくりに言われてもこれじゃ文句言えないですね。
同じ女として、こうして民度を下げてる集団が腹立たしい気もする。
星の数ほど男のヒトはいる。日本のどこかにあなたを待ってる人がいる。そういうことをバカにしちゃダメなんじゃないかなぁと思う。


おもちゃはおもちゃだから楽しく、イトオシク、宝物になりえるのではないでしょか。
たとえ生涯捨てられない大事なおもちゃをしっかり胸に抱えてたって、そのまんまの自分でいられるはずですよ。
嫁にも行けるし、恋人も作れるし、独りで生きてゆくことも、他のおもちゃを手に入れることも、なんでもできる。なんでもね。
だって、それとこれとは別だから。


というわけで(どういうわけ?)、今日も私は妄想狂。お気に入りのおもちゃで遊んでますよ。
遊んでる時間、ないんじゃないのか(汗)と思いつつも、ついついユーチュブに行ってしまうよぅ。
これ↓、残り6秒時点での偉仔の笑顔に腰が砕けるかと思いました。


Tony Leung&Maggie Cheung( wine ad 2)


久しぶりに見たけど、見る側の思惑が違うとこうまでイロっぽく感じられるのですね。
エンタメにはそういった主体性が大きく関わるのだなぁ。
個人的にはこのCMのカップリング、微妙だと思うんですけど。
なんというか、この二人が一緒にいると、どことなし淋しい空気が漂うんだもん。一言でいって、暗い。
ま、その暗さも魅力があって、映画なんかだといろんな表現できそうなんだけど、CMには向かないような気がする。
てか、演出の問題か?もうちょい夢のある演出だったらいいのになぁ。
不貞腐れたマギーとご機嫌とリの偉仔なんて、あまり魅力的じゃない。
マギーは昔のユンファみたいな大らかな人と一緒にいる方が可愛らしいし、偉仔は元気のイイ女の子に振り回されていた方がいいなぁ。ってか、それが私のツボだ。
こちら↓が、このCMの宣伝画像ですが、これはまぁ、いい雰囲気ですね。偉仔、お疲れちゃんだけども。



それにしても今日はユーチュブの転送が遅い!!!
このV見るのに何十分かかったことか。あー時間が砂のようにこぼれてゆくあるよ。