月はすぐに欠けてしまうから

ノダメ最新刊のことを書くのを忘れていました。

のだめカンタービレ (18)(講談社コミックスキス)

のだめカンタービレ (18)(講談社コミックスキス)

物語は淡々と進んでいます。
皆が着実に自分の仕事をやっているなぁという感じ。
そして、「自分のやるべきこと」を全うするには、学生時代のようにみんな仲良くワイワイしながら…というわけにはいかない、というのもよく描けております。こうして少しずつオトナになってゆくんだね。
ヒトは基本的に孤独で…それを楽しめること、その中で自己対話ができることなどが成熟への第一歩なのかもしれない、などと思いました。


Ruiのエピソードは一つ一つが深かったなぁ。
オクレール先生との食事のシーンは「芸術の本質とはなにか?」”belle vie”とは?ってなことを考えさせられるし、ママとのやりとりでは「人は決して一人で生きてはいない」ということを教えてくれる。
それと、フランクのエピソードも好きです。
てか、フランクのキャラ設定がなんだかちょっと変わってない?もうちょっと馬鹿(&ヲタク)キャラだったと思うんだけど。いつのまにかえらくイイ男に。
楽しみにしてたクロキンとターニャのその後がなかったのが残念。


ヴィエラ先生とチアキはなんだか腐ったオンナのヒトが悦びそうなシーンありましたねぇ。
チアキがあの時、急に子供に見えたのは、ヴィエラ先生の前でだけは鎧を着けないでいられるからなのかなぁ、と思ったり。
でも、そういう存在のヒトを「師」にしてしまったらチアキはキツイんじゃないかなぁ。
ヴィエラ先生は心の父、なのでしょうし、これからもそうであったほうがいいのでは。「師」はミルヒーがいるしね!


ところで、この18巻を読んでた旦那が「よーちゃん(←私のことです)にそっくりなコがいる!」とウケてたので誰のことかと思ったら、ヤドヴィだってよ。
ワタシはホタル飛んでんですかい?あ、風呂入ってないだけか(汗)。
ってか、私が最初に読んだ時、「ヤドヴィって、ウチの旦那の好きなタイプ(=変人。ちなみにノダメは変態。ちょっと似てそうだけれど大いに違う。)だな。」と思ったんですよ。
それにアタシが似てるってことはアタシはアンタに好かれているってことだね?(←でも変人扱い)
って別にノロケてるわけじゃないですけどね。ちょっと嬉しかったので記念に書いておきました。


私が一番印象に残ったのは、ノダメが夢の中でうなされながら聞く妖精の一言。
「満月の夜のあいだに摘まないとここには戻れない」
ああ!この感覚!!今の私にはなぜだかすごーーい共感が湧く。
急がないと!という感覚。もはや私も腹をくくらないと!っていう。
意味不明?私にとっての密かな切実、の話です(汗)。