昨日買った3枚

ふらふらっとショップに行ってしまい、ふらふらっとレジに運んでしまった3枚。
左から順に感想などを。ちなみに全部ショスタコーヴィチです。


交響曲第13番「バビ・ヤール」/コンドラシンバイエルン放送交響楽団


1980年のライヴです。コンドラシンは翌年亡くなっているので、貴重な遺産ということらしい。
タワレコ・オリジナルのヴィンテージコレクションの1枚です。
とうとう、皆さんオススメ(オススメはこの盤じゃなくて、もちょっと昔の録音らしいですが)の、コンドラシンの「バビ・ヤール」を聴きましたよ。
えっとー。
う〜ん。
私はバルシャイの方が好きでス。
たぶん、それが私の中の「定番」になっているようなので、他の録音を聴いても、よほどのことがないかぎり、寝返らないのかもしれません。もちろん演奏者の問題ではなくて聴く側の私自身の問題なのですよ。
後に印象が変わるかもしれませんからなんとも言えませんが、今はコンドラシン盤をあえて聴きたい気分にもならないなぁ。せっかく買ったけど。


■バイオリン&ビオラソナタ/シュロモ・ミンツ(バイオリン&ビオラ)、ビクトリア・ポストニコワ(ピアノ)


「バイオリン・ソナタト長調」と「ビオラソナタハ長調」。ショスさん晩年のソナタカップリングです。
前者はオイストラフの還暦の誕生日に捧げた曲、後者はショスさんの遺作です。
2曲とも解説を読む限りではすごく深い作品なので、聴くのに心構えが必要な気がしちゃって、気軽に買ってきた割には、なかなか聴く気になれません。
もったいないんじゃないか、とか。
もちっとオススメ盤から聴く方が良いんじゃないか、とか。
とにかくあとで聴きます。保留。


ピアノソナタ第2番、他/コンスタンチン・シチェルバコフ(ピアノ)


ピアノの小品集です。
入っている曲は、「ピアノソナタ第2番」、「3つの小品」、「子どものノート」、「ムルジールカ」、「5つの前奏曲」、バレエ音楽「明るい小川」より(ピアノ編曲版) 。
「子どものノート」は、以前、フォちゃんに紹介されたロシアのサイトからネットでダウンロードした楽譜を、娘に「これ、弾いてみて頂戴!絶対カッコイイからっ」と押し付けて以来、嬉しいことに娘のお気に入りとなり、よく弾いている練習曲集です。
実は、親子ともども、演奏されてるCDなどは今まで聴いたことがありませんでした。初聴き。ちょっとした感動です。
娘が弾くピアノで聴きなれた曲(そこでしか聴いたことがない曲)が、CDから流れてくるるる〜。ほー。ちゃんと弾けていたんだねぇ〜という感動です。
てか、ウチの子って曲を聴いたことないままに楽譜だけでピアノ弾くのがフツーのことになっちゃってるんですが、そんなことよく出来ると思うね。どんな曲か聴かないで不安じゃないんだろうか?
本人は「楽譜があるのに不安なわけない」とか言うんだよね。そんなもんなの(^^;;?


バレエ組曲「明るい小川」の中にも、その楽譜集の中の曲に酷似した曲がありました。初めて聴く組曲の中に毎日聴いてる曲があったんで驚いたんですが、題名は違う。
娘が弾いているのは、(ロシア語楽譜だから辞書引き引きやっと題名を解読したところ)「手廻しオルガン(人形の舞曲第6番)」とかいう曲です。
それが、CDでは「乳搾りの女とトラクター運転手の踊り」って曲として載ってる。
乳搾りの女とトラクター運転手って(汗)。濃いな、世界がw コルホーズの片隅で官能がムンムンしてそうだ。
でも、曲の雰囲気は手廻しオルガンやお人形のカワイイイメージなんですよ、これ。
「明るい小川」ってプラウダ批判の対象になった作品だから、最初はお人形さんモチーフで書いたんだけど、しかたなく題名だけこうした泥臭い労働者モノに変えたのかもしれませんね。
そう思うとさらに滑稽で哀しいっすね。*1


ナクソスのCDは初めて買いました。
廉価なので「ショボそう」という先入観があり、なんだか敬遠しておりましたが、なかなかいいですね。
これはお気に入りの1枚になりそうです。
それにしても、このアルバムだけ聴けばショスさんってロマンティストで繊細なヒトです。そういう部分はあまり注目されないようだけども。
「明るい小川」は、いろんな意味で、全曲ちゃんと聴いてみたいです。

*1:工藤さんの解説本によりますと、このピアノ譜は「人形たちの踊り」という作品集で、すべての曲がバレエ組曲をピアノ独奏用に編曲した練習曲集なんだそうです。