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広上淳一&川畠成道のメンコン・チャイコン

Concert

広上淳一指揮、東京フィルと川畠成道による「2大ヴァイオリン協奏曲(メンデルスゾーンV協&チャイコフスキーV協)の夕べ 」なるコンサートを夫婦で聴きにいってきました。
地元で開業医を営んでいらっしゃる椎名内科クリニックの院長ご夫妻が主催者となって10年の間続いている「明善会チャリティコンサート」というものです。
栃木県知事や宇都宮市長が揃って舞台上で挨拶をするという、県内屈指の民間によるチャリティで、収益は全額寄付されるとのことです。
チャリティなのでほとんど開催の告知も出ていなかったし(口コミが多そう)、料金設定は地元でのコンサートにしては少しお高めなんですが、会場は爆満状態。
ちょっとびっくり。素晴らしいことです。
でも、その分、クラシックを好きな人(知っている人)だけが聴きに来ているというわけでもなさそうで・・・オケメンたちがスタンバイする間ずーっと拍手で迎えたり、協奏曲の第1楽章で会場中が拍手したり(!)と、トンデモな客層だったりもするのですが、コンサートの性質上、それはいたしかたのないことですね。お客様は神様、ですから。
・・・とはいえ、聴衆はそんなところで甘えちゃダメなんじゃないかとも思うよ。
クラシックのコンサートに来るのに、演目を知らないのはまだしも、協奏曲という形態をも知らないで聴きにきている人がこんなにも多いのだ・・・ということに、さらには、そのオノレの無知を知らず、何の疑問ももたないでヨシとしている人の多さに愕然とするのであります。
楽章間で拍手はしないものだという共通認識を知らないからといって、その人の音楽に対する気持ちを疑うことは本末転倒だし、クラヲタ全開でなんやかや言いたかないですけど、せめて「ここで拍手していいのかな?どうなのかな?」と周りをうかがって一歩退くくらいの気持ちを、その道に明るくない人ならばもってて欲しいわけです。
門外漢なら謙虚になって欲しい。だって、やっぱり場違いなことされると一気に興が冷めますからっ!(栃木って文化度低い?と東フィルの皆さんに思われちゃったし〜)

演目

モーツァルト交響曲第32番 ト長調
メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
・アンコール:サラサーテチゴイネルワイゼン


指揮:広上淳一 Vn:川畠成道 東京フィルハーモニー交響楽団
「第10回 明善会チャリティコンサート」
2006/10/14 栃木県総合文化センター


チャイコンとメンコンを一度に聴く機会というのはなかなかないですし、それを人気のソリストである川畠さんが演奏するのだから楽しみにしておりました。
川畠さんはさすがですね。素晴らしかったです。
ちょっと走るタイプですが、彼自身の中に独特の節回し・・・というか、リズムがあって、生き生きとした歌が生まれてくるのを感じました。
でもねー・・・オケとなかなか合わないんですよね。
なんといってもソリストは大事ですから、これは東フィル・・・というか、広上さんの責任だと思うわ。
しかも川畠さんは視覚障害がありますから指揮も見えないわけで、どうしたって自分の感覚中心で演奏するしかないわけですよ。
オケが合わせてやらないでどうすんの。あまりにもミーティング不足というか、ソリストの個性を無視して演奏しているような気がしました。どんなソリストがやってきてもいつもオケの色は同じ、ってんじゃ、どうもこうも立ち行きませんよ?
特に最初のメンコンはバラけてました。せっかくのソリストが、あれでは台無しです。
チャイコンでは呼吸の合い方みたいなものがかなり良くなっていましたし、アンコールのチゴイネルワイゼンではとてもいい感じでしたが。
私はチゴイネルワイゼンが一番良かったと思います。
てか、メンコンもチャイコンも、曲自体がそんなに好きではないせいかもしれんが(^^;;。


広上さんはねー、観察するのが面白かったですよ。
オペラグラスから目が離せなくて困っちゃった(笑)。
動きが熱っぽくて大胆なんですが、時々、フッ・・・と力が抜けて、「こんなんやってられねーし!」みたいな投げやりな指揮振りになったりすんのw そん時の雰囲気がちょっとテキヤの親分さん風情なんですよね。
で、また思いなおしたように大真面目な顔になって大車輪な指揮したり、ウットリした顔でダンスするが如く体をクネらせたりする。
指揮棒は私の生オケ体験史上最高に長くて、菜箸振ってんのかと思いましたよ(笑)。
中指に2つと薬指に太目の指輪をがっつりとはめていて、駄目押しのようにちゃらちゃらしたブレスレットもつけています。
で、白いトックリに黒いスーツ。短躯で、伸び上がって指揮してる。
・・・・うむむ?
このスタイルは誰かさんとそっくり・・・と思いきや、パンフに次のような一文が載っておりました。


「(広上がキリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクールに優勝した26歳の時)審査員の一人だったアシュケナージは広上を特に高く評価し、翌年ピアニストとしてN響と協演した際には指揮者に指名(広上のN響初演)したほどである。」


にゃるほどー。
どうりでスタイルそっくりだと思ったわ。ボロちゃんとはラブ関係なのですね。オッケー!(←ナニこの誤解ある書き方・・・w リスペクトし合う間柄、ってことですよ。)


終演後は川畠さんのサイン会&川畠さんと広上さんを囲んでのレセプションなどが企画されておりました。
ファンにとっては嬉しいっすよね!なんて贅沢な。
私は参加しませんでしたが、川畠さん追っかけらしい女性軍団がキャイキャイと嬉しそうに列を作っておりました。
いいなー。ボロジャがこんなことやってくれたら絶対に参加するのにな。


休憩時間にはホワイエにケーキやカフェの販売コーナーもできていて、15分のわずかな休憩中にケーキ食べました。
大慌てで食べたので、2部の間中なんだか胃の辺りがモヤモヤしてました(汗)。
短い休憩時間にケーキとコーヒーって、やっぱちょっと無理あるよね(^^;;。
でもって家に帰ってからも夜中の2時までコンサート談義に花が咲くわけですな、これが。楽しいなぁ。
で、ウチでは広上さんはすでに「菜箸くん」です(笑)。