金聖響&新日フィルのイベントコンサート


初めて金聖響の指揮を見てきました。
ヤマトグループが主催する「クロネコ・ファミリー・コンサート」というイベントです。観覧は無料の抽選招待でした。
子供たちも聴きに来る賑やかなコンサートってことで、コンサートの質にはほとんど期待もせず、ただ、娘と一緒に「キムさん見てこよう!(思いっきりミーハーな気持ちで)」という軽いノリで出かけたのですが、フタ開けてビックリですよ。
見事に内容充実のステキなコンサートでした!
いいの?!カネも払ってないのに、こんなに豪華でいいの?という感じ。
時間にして(15分の休憩含んで)たっぷり2時間半もあったし。
それに、なんといってもキムさん


かっこいいっっ!!


かっこよすぎる〜〜!
これ、千秋真一か?!みたいな(注:千秋は馬ヅラではありません。)
とにかくびっくりした。
とんでもないな、金聖響って。冗談かと思ってたけどホンキでイケてた。
とか書くとミーハーとか言われるんだろうな(笑)。いや、いいんですけどねその通りですから。


キムさんのカッコよさってのは、なんといってもその指揮姿なんだよね。
振ってない時は、顔も態度もデカくて生意気そうなヒトって感じなんですが、一旦タクト振りはじめたら、シャキーンと凄いイイ男っぷりに!
若々しくって、元気いっぱいで、アドレナリンぶわ〜っと出てて流麗で、豊潤で、ドドーーンとクる音を伝えてくる。言葉ではいいようのないステキな指揮姿で。
ま、演奏は…勢いで持っていっちゃうタイプと見ましたが。でも、それも悪くは無いです。生き生きしてます。
ちょっと雰囲気が佐渡(裕)っぽかったりもしましたがね(似てるんですよ。なんか、衣装とかもそうだけどノリが。そしたら「弟分」なんだってね?ハハハ(^^;;弟分か。(ビミョー))
ああ…それにしても。
見飽きない…かもしんない。DVDあったら買うかもしんない。
思いっきりヨロめいてしまったよアタシ。大丈夫か?アタシ(汗)。
ボロちゃーん、助けてーー!


というわけで、このコンサートはお得だったですよあまりにも。
古美術屋で、何かの間違いで柿右衛門をバッチャン焼きの値段で買っちゃったよ!
みたいな嬉しさと申し訳なさ。


曲目

バーンスタイン:「キャンディード」序曲
ジャズ・サンバ&ボサノバメドレー(共演:栃木県立宇都宮北高等学校吹奏学部)
久石譲:「魔女の宅急便
エルガー:「威風堂々」
オリジナル音楽絵本「100万回生きたねこ」(ナレーション・朝岡聡
レスピーギ交響詩「ローマの松」(バンダ:栃木県立宇都宮北高等学校吹奏学部)
会場と共に唱歌「ふるさと」
ヨハン・シュトラウス:「ラデツキー行進曲


指揮・金聖響 新日本フィルハーモニー
司会・朝岡聡 ゲスト・栃木県立宇都宮北高等学校吹奏楽
(06/10/2)栃木県総合文化センター


初っ端に聴いた、バーンスタイン作曲のミュージカル曲「キャンディード」序曲ね。
これがもうアナタ!
あまりに素晴らしくて口ポカーンだったのでした。
ここでもう、アタシは捕まっちゃったんだよね。キムさんにね。
キムさん、きっと得意なんだろうなこれ。
殺し文句か。
ってか、こんなのもバーンスタイン佐渡→キムつながりなんだろな。
「ローマの松」も良かったですね(でも、子供たちにはきっとこの曲はタイクツ)。
「100万回生きたねこ」の音楽も私はスキだったなぁ。お話の朗読が良くてボロボロ泣いてしまいました。
「威風堂々」は、なんかユルかったですね。キメの音がズレてるし。
娘曰く、「「威風堂々」はたいていキメが揃わないからキモチワルくて嫌い」だそうです。おいおい、ダメ出しか?


娘は管楽器をやってるので、地元のブラバン優秀校である北高の演奏が聴けたのがとにかく嬉しかったようです。
最後の「ローマの松」では、”バンダ”と言う金管の別働隊が客席の中に配置されて、音が全方向から聴こえるようにするのですが、その別働部隊がちょうど私らの席のすぐ後ろに配置されてたんですよ。
そらもう、大変ですわ。耳元でトランペットの大音量がするんだもん!!ひ〜(涙)。
しかし、娘はそれにもえらく感動しておりました。


ナレーション&進行役の朝岡さんは、クラ界ではすでに常任イメージのある方ですので、安心してゆだねられる感じでした。面白かったしね。
とはいえ、朝岡さんも出るトコ間違うと大変な目にあうようで。こないだ、某台湾アイドル来日ファンミの時に司会をしたのだそうだけど、あまりにも場違いな進行したりとか、タレントに対しての勉強不足が目立ったらしくてブーイングの嵐だったようです。やっぱ適材適所っていうのは大事だよね。朝岡さんはクラ界の外には出ないほうがいいんじゃないの?


会場のお客さんは、お花見状態ですね、ぶっちゃけ。
それはもうコンサートの性質からしてしょうがない。子供のためのコンサートなんだし。
でも、これはとても豪華でしっかりしたコンサートなんです。演奏するのも一流の方たちです。いくら抽選でタダ取りしたチケとはいえ、そういう敬意は忘れちゃいけないですよね。
子供はともかく、大人!そこの大人!うるさくしないでよ〜。演奏中になんでおしゃべりしてるのさ〜。
私の隣に座ってたバァさんなんかツワモノよ。知らない曲の時はべちゃべちゃおしゃべりしてて、「威風堂々」が始まった途端に「あー!知ってるわ〜」とかって、歌い始めましたからね!「ターンタタターン」とかって。げーっ。ウソでしょ(汗)。オケと一緒に歌うヒトに初めて遭遇したよw


というわけで、まぁ、いろいろありましたが、思いがけずメロメロちゃ〜んなシアワセ気分で満足して帰ってきました。
そして今日から私も金聖響迷か(え?)。


↓とてもステキなお話です。

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)