ヴァルトビューネのベルリンフィル・ピクニック・コンサート

一昨日はCSのクラシカジャパンで、「1992〜2001 ヴァルトビューネ・コンサートの10年」を一挙放送しました。
朝の5時から翌日深夜1時まで!
ながっっ。
こんな長時間録画を一気にできるのもHDD時代ならではですね(感涙)。


以下、10年の内容。


1992・・・フレンチ・ナイト ジョルジュ・プレートル
1993・・・ロシアン・ナイト 小澤征爾
1994・・・ナイト・オブ・ダンス・アンド・ラプソディ マリス・ヤンソンス
1995・・・アメリカン・ナイト サイモン・ラトル
1996・・・イタリアン・ナイト クラウディオ・アバド
1997・・・サンクト・ペテルブルクの夜 ズービン・メータ
1998・・・ラテン・アメリカン・ナイト ダニエル・バレンボイム
1999・・・ロマンティック・オペラ・ナイト ジェイムズ・レヴァイン
2000・・・リズム&ダンス ケント・ナガノ
2001・・・スパニッシュ・ナイト プラシド・ドミンゴ


全部見られる余裕はないので、のちのちゆっくり見るとして、この中では一番新しい2001年の分だけ見ました。
なんと、ドミンゴが指揮してますよ!
でも、かなりたどたどしいです(^^;;。
それでも、大スターが余興で(?)指揮を振ることに価値があるんでしょうね。ボロ君どっかの誰かさんのたどたどしさとは意味が違って…つまりその「機能」がベツモノという感じはします。
てか、その誰かさんとよく比較されるバレンボイムはこういうところに出て指揮を振っても何の違和感もないのに、誰かさんはどう考えてもヴァルトビューネのコンサートで指揮を振る日が来るとは思えないということに一抹の寂寥感を感じたりしますねぇ…ええ。


毎年、夏に一度だけ開催されるという、このピクニックコンサート。その存在をはじめて知ったのは、ちょっと前にNHKの芸術劇場で、2005年のコンサートの模様を放送していたのを見たときでした。
指揮はラトル。テーマは「フランス音楽の夕べ(フレンチ・ナイト)」、でした。*1
これが、かなりの感動モノだったんですよ。
なんといっても、とてもいい雰囲気のコンサートなんです。
野外で、小さな子や赤ちゃんまでも参加できる。お弁当持ってきたりアルコール飲んだりタバコ吸ったり寝そべったり一緒に歌ったり花火したり(!)みんな思い思いに楽しみながら自由に音楽を聴いている。その雰囲気がなんとも気持ち良さそうなのです。
オケの面々も普段よりリラックスしている。指揮者も楽しんでる。でも演奏はさすがベルリンフィル!という素晴らしいもので。

夕方から始まって、陽が落ちて次第に暗くなってゆく山の風景も、とてもイイ。
自然と、人と、音楽と…三者が渾然一体となって至福の境地へ漂ってゆくかのようなのです。ああ、素敵。
これ、いつか絶対に行きたいっっ!と心に誓っています。


2005年のフレンチ・ナイトでは、「牧神の午後への前奏曲」がとんでもなく素晴らしかったです。
フルートの澄んだ音色が夕暮れの山々に消えゆく様を想像してみて下さい…もう、うっとりですよ。
私はこの曲をはじめて「いいなぁ〜」と思えました。今まであまり好きではなかったのに。
ソロはもちろんこの方。

パユ様ですよ。
カッコ良すぎですパユ。
いや、カッコいいのは知ってたけど、このコンサートではいつも以上な気がします。
あの背広の着方も、そのスジの者(って何?背広フェチっスよ)にはもうたまりません。まんまリーマンですもん。しかも午後4時のw。微妙なヨレ度がイイのですよ。実に、聴衆の目と耳に麗しい人です。
っても私はパユに惚れてるわけではないので、たまに目にしたときに「さすがパユ様」と確認するに過ぎませんが。
しょっちゅう日本にはいらしているようなので、ファンの方はシアワセですね。

ヴィオラの清水さんもなんと美しいこと!*2
ベルフィルが写ると、いつも真っ先に私は清水さんを探します。元気そうにやってらっしゃるのを見ると、なんだか嬉しいんですよね。ビジュアルのコンディションがいいと、さらに「やった♪」という気分になります。


話は逸れましたが。
ピクニックコンサートは、ラストに必ず「ベルリンの風」を演奏しますが、これがもう、最高に楽しい!
楽しすぎて涙が出そうです。「このひと時が、人生そのもの」という気分になる。

最後は観客も立ち上がって「ヒューヒュー」の嵐です。お祭り状態ですね。
うわー、頭上で花火をしないでくれ〜(汗)。

*1:ラトルはその前年の2004年にも指揮をとってます。で、なんとその時のテーマは「チャイコフスキー・ナイト」で、ソリストにランランが来ました。ユーチューブで見ましたが、このチャイコ…いろんな意味でスゴイよw

*2:清水直子さん。ベルリンフィルの主席ヴィオラ奏者。才色兼備の素敵な人です!日本の星ですよ。ドイツ人の旦那さんがおります。