栃響特別演奏会

いよいよ秋の演奏会シーズンの到来です!やっったーーー!
スタートは栃響です。
地元で見られる地元オケ、ということで、栃響の演奏会はとても楽しみにしているのです。
もう、マジでワクワクしてたもんね、今回だって。「今度の日曜は栃響だ♪」と思うたびにニヘラ〜と頬が緩むほど。
「栃響くらいでそんなに喜べるなんて不思議」と言われつつ。(いや、栃響だって栃響なりの良さがあるんですよ!)
今回の演目はソリストが2人来ました。ファゴットとピアノ。しかもピアノはベトベンの「皇帝」ですよ!


演目

指 揮・末廣  誠
ファゴット・常松 真子
ピアノ・高橋 礼恵

(06/9/17)栃木県総合文化センター

二階左翼のお気に入りの席に座って、チューニングの音を嬉しくてハフハフ言いながら聴き、さて1曲目。
ウェーバーの歌劇「オベロン」序曲。これは知らない曲です。予習はしてこなかった。なぜならそれはウェーバーだから(あまり興味ない、というほどの意味ですすみません)。
ワクワクして待っていた私の耳に届いた第一音は…ホルンの音です…が。
ぶひゃー。なに、この音っ!
いきなりの調子ハズレに思わず動揺。ホルンちゃんホルンちゃん、しっかりしてぇぇ〜〜!
以降もどうにもこうにもホルンちゃんはいっぱいいっぱいでしたねぇ。
てか、管楽器全般が相変わらず弱い栃響なのでした。前回も書いたけど。もうちょっとどうにか…と思わなくもない。
ワルキューレに至っては拷問に近い揃わなさでしたよ。ホルン5本入っているんですけど、見事に息が合ってないし、細かい譜割りが吹けてません(吹こうとしているのはわかるんですが、ちゃんときれいに聴こえないの)。
…頑張ってください。


でもって、弦はやっぱり素敵です。
打っては返す波のように均整の取れた揺らぎのリズムを運んでくれる。
最高です!
しかも編成多いんで音が厚いんですよね。ヴァイオリンが28人いるし、コントラバスが7人も!だからもう、グングンくるよ。7台のコントラが土台がっしり守ってるから、豪華ですよ。すごくイイ感じです。


ソリストは、両者ともとてもよかったと思います。
ファゴット協奏曲の方は、楽曲自体があまり興味ないので(知らない曲だし)、聴き方がよくわかってなくて漫然と聴いておりましたが、ファゴットはよく鳴ってたと思います。
「皇帝」の方はもう、よく知っている1曲なので、ソリストの実力も聞き分けられる気がします。
この、高橋礼恵さんという方は、見事でしたよ!
ちょっとびっくりしました。全く期待してなかったから(^^;;。
本当に、申し分なかったです。「弾けてる」ってだけではなくて、表現力もかなりある方で、音に華がありました。
3楽章の弦のピッチカートとピアノの掛け合いの部分…一瞬、会場が水を打ったように静かになって、ピアノの音だけがぐーんと高みに行くような幻想的な感覚が訪れましたしね。
オケは合わない部分も多々ありましたが、ソリストがピンッとしっかり存在しているので、大きく崩れることもなく、うまく乗せられておりました。最後は「ブラーボ!」が飛びましたよ〜。
ま、その後のワルキューレがアレなので拍子抜けなんですけどねw
アンコールは何の曲だかわかりませんでした(ロビーに曲目を張ってください関係者さま。誰もが知ってる曲だとは限りませんのでね。無知な客で申しわけないんだけどもさ)。
これもまた思いっきりホルン大活躍、シンバルバンバンの曲で、ちょっとR・シュトラウス風のものなんですが、こちらはずいぶんみなさんこなれているようでした。管もわりときれいにまとまってましたし、曲として勢いがあって、なかなか良かったです。どう考えてもワルキューレが失敗だったのがさらに強調された感じではありましたが(爆)。


と、キツイことを言っておりますが、私はこのオケが大好きなのですよ。頑張って欲しいのです。
お隣の群響の方がイイと多くの人(栃響オケメンまでも!)が言いますが、あそこにだけは負けないで!という気持ちです(^^;;。
末廣さんの指揮はイケイケ系で好みのタイプです。次回もまた末廣さんの指揮で、今度はなんとロシアンプログラムなんですよ!
ぶひー。楽しみです。とても楽しみにしてる栃響ファンが(ここにも)いますので、ぜひ、精進してくだされよ>栃響の皆様。