羽石道代ピアノコンサート


地元で一番大きな楽器店の創業50周年記念で企画されたコンサートです。
メルマガの懸賞に当たってチケットいただきましたので、行ってまいりました。


曲目

■第一部 ピアノソロ
カバレフスキーソナチネ ハ長調 作品13-1
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
カプースチン:ピアノ・ソナタ 第1番 作品39

■第2部 2台ピアノ
ホルスト組曲「惑星」より「ジュピター」
ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
ガーシュインラプソディ・イン・ブルー

■アンコール(2台のピアノによる)
サンサーンス:「白鳥」
ボロディン:オペラ「イーゴリ公」より「韃靼人の踊り」

賛助出演 : 大岡律子(ピアノ)
(2006/6/9 栃木県総合文化センター

羽石さん(と共演の大岡さん)は地元出身者です。
ステージに登場した時の羽石さんに、軽く驚きました。衣装が・・・いわゆる「リサイタル風」ではなくて、ちょっとハードなロック系っぽいかっこうだったので(^^;;。
上下白のジャンパー&パンツのスーツ。スパンコール付いてて、ラメスカーフ腰に揺らしてて、化粧が濃い。ちょっとロック風味な宝塚の男役みたい、といえば近いかな。


1部では、ラヴェル以外前衛的な音楽が続いたので・・・私としましてはイマイチ入り込めませんでした。
決して羽石さんが上手くないとかいうのではなく、もう完全に「曲がニガテ」というやつです。
特にバーバー!・・・だぁ〜・・・ニガテ。でも、一緒に行った旦那はこの曲が一番良かったっていうんだからわからんもんだね。要するに、ちょっとモダンジャズみたいな感じもある妙な音の構成なのです。音をそのまま楽しめる人に向いているのでは?
全然わかんないですが、12音技法とか不協和音とかいろいろ盛り込んであるらしいです。


第2部の2台のピアノになってからは、お二人のお話しもあり、カジュアルな楽しい雰囲気となりました。
1部の時の演奏では、少し神経質な方なのかなぁ・・・という印象だったんですが、実は羽石さんはお話はじめるととてもくだけた面白い方で、しかも「好きなのはディープパープル」とか「ジャズをよく聴きます」とか、クラシック一辺倒ではない懐の深さも見せちゃったりなんかしておりました。おお!それでこの衣装なのね。納得。
それに、彼女の演奏にはどこかリズムの良さのような物があって、キレがいいんですよね。リズム感(彼女は「ビート」という言葉を多用しておりましたが)が、曲の輪郭を明確に形どってる感じの演奏でしたが、そういうのも好みの音楽がビートに富んだものだというのがあるのでしょうね。
だからどれもノリが良くて気持ちよかったです。オシャレな音、という感じになってる。
大岡さんもしっかり羽石さんについていってる感じしました。
おとなしそうな方ですが、ニコニコと羽石さんのツッコミを受けてるようで、いいコンビでした。
ただ、譜めくりがバサバサしてるのがちょっと気になったかなぁ・・・。譜めくりの係をおかないと、なんだかせわしないですね(^^;;。


ホルストの「ジュピター」は、勢いがあっていい演奏でしたが、いかんせん編曲作った人がダサすぎです。音が重なる部分はゴシャっと重なり、薄い部分は薄いまま。装飾的な音もなければアンサンブルも生かせてない。残念でした。
ピアソラガーシュウィンは羽石さんがお好きな曲のタイプらしく、とてもノリが良く、楽しかったです。
それと、アンコールで弾いたボロディンが気に入りました。
昔から私、フッ・・・とオペラの曲の抜粋とか聴くと、がーーっともっていかれてしまうんですけど・・・オペラ的なものが好きなんかも知れんなぁ・・・(^^;;。


ひじょうに気になったのは会場のウルサさです。こんなザワザワしたコンサート、滅多にないぞ。
好き勝手な時に咳をする(たとえそれがピアニシモの時でも)。落ち着きない動きとそれに伴うシートのきしむ音があちこちで聞こえる。演奏中、パンフをがさがさしたり、話をしている人までいる。ピアノ学習者であろう子供たちも多くおりましたが、退屈そうで、私物をいじったりヒソヒソ話をしてる音もあちこちで聞こえました。
もう、なんだこれ?!って感じ。
ツバを飲み込むのさえ躊躇してしまうほど、水を打ったように静かだったキーさんのリサイタルとは雲泥の差でしたよ。
それでもピアニストは集中して弾かなきゃならないんだから大変です。
まぁ、全般的に和やかでリラックスして聞けるコンサートでしたけどね。
なかなか楽しめましたよん(^-^)。
羽石さんはおしゃべりがお上手なので、もうちょっといろんなところに出てきてもいいんじゃないかな〜と思います。華があるしね。