「 One Cheeseburger, Please. 」


今まで好きだったこと、よく聴いていた音楽、お気に入りの映画、愛読書・・・私はこの半年(クラシックにハマって以来)見事にそれらを忘れ去っていました。クラシック一辺倒の毎日。
それだけ、新しくハマった世界にムチュウだったのです。
聴くのは全部クラシック、TVはずっとクラシック、映画は観ない、読書はクラシック評論ばかり、・・・みたいな毎日を半年間。そういやブログまでクラシックに特化したんでした(^^;;。
でも、ふと気がついたら自分をちょっと見失いそうになっているような気が・・・。
好きなことやってるのに「自分を見失う」ってのもヘンな話なんですが・・・聴く音楽も、見る映画も、読む本も、すべて「個」を作るファクターなわけで、ある日を境に自分という「個」を形作っているカラダの成分構成がガラっと違うものに変わってしまったら、そりゃ早晩苦しくなることは必至だよなぁ・・と思うわけ。極度な偏食はやっぱりマズイのかもしれない?みたいな(笑)。


何日か前からモヤモヤと「・・聴きたいなぁ」と思ってたCDがあって、昨日久しぶりにそれを棚の奥から引っ張り出してきました。
2年前の夏、毎日飽きずに聴いていたアルバム。まんべんなく好きな曲が入っている。サントラなんですが、この映画も悶絶するほど好きダ!
これ↓

アメリカン・パイ2 ― オリジナル・サウンドトラック

アメリカン・パイ2 ― オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ,フライング・ブラインド,フェニックス★TX,ジ・エグジット,SUM 41,ルシア,オーリアンダー,BLINK 182,グリーン・デイ,レフト・フロント・タイヤ,アメリカン・ハイファイ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2001/09/27
  • メディア: CD
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ワルシャワの深い森の中から、いきなりマサチューセッツの国道沿いのバーガーショップに行くような気分に・・・ドキドキした。
ちゃんとコーラのサイズ間違えずに注文できるかな、とか。メニュー激変してたらどうしよう、とか。
何よりも心配だったのは、「大好きだったチーズバーガーをマズイと思ってしまったらどうしよう。」だった。
けど、大丈夫だった。
チーズバーガーはやっぱり美味しかった。それもとびきり!
でも、1個食べたらもう満足だった。
満腹になったら、あの深い森に帰ろう・・・と、そそくさと席を立った。
午後の日差しの中、青空にそびえるくっきり大きなドライブスルーの看板はいつもどおりそこにあって、私はいつでも好きな時にそこに行けるのだと安心する。
そう思ったら、もう気持ちはそこになかった。
またしばらく来ないかもしれない。そんな気もした。
好きだけど、今食べたいのはやっぱりこれじゃない。とも。


フォークもロックもジャズもクラシックも・・・どこにだって同じように好きな曲があり、人生の隣にいて欲しい。
要はすべて「音楽」だ。ジャンルわけして聴く必要など、本来はないんですよね。
それでもやはり、深い森から「どこでもドア」を使って瞬時に都会のバーガーショップに行くようなわけにはいかない。そこは心構えが必要だったりするんです。衣装を着替え、記憶をすげ替え・・・。素のままの「私」で行き来ができない。
これを瞬時にできるようになるのが、「壁をなくす」ということかもなぁ・・・とも思う。要するに年季が足らないんだよね(^^;;。


新しく好きになったものがあるからといって、古いものをわざわざ捨てることもない。
いつか価値観は緩やかに変わっていく。
イヤでも忘れちゃうものがあり、いつまでも忘れないものもある。
すべて自然に任せればいいのだよね。そういった自然淘汰を繰り返してゆくうちに、「私」ができてく気がします。
・・・というようなことをあらためて思ったりする今日この頃なのでした。