ロシアから来た男

ポートレートセルゲイ・ラフマニノフ/メモリーズ」という、ラフマニノフの生涯をドキュメント形式で音楽を取り混ぜながら紹介する番組を見ました(CSクラシカで)。
ラフマニノフという人は、ずーーーーーっと祖国ロシアへの郷愁、望郷の念とともに生きていた人なんですね。
それも、もうどこにもないロシア(革命により崩壊)なのだから始末が悪い。
帰れるわけのない場所への想いはどんどんつのり、新天地アメリカではどんなに社会的に成功しても気分的には鬱々としたままだったようです。
自らを幸福にするのも不幸にするのも自分の気持ちしだい、ってな言葉が浮かびますが。
アメリカの商業主義的なノリにとにかくついていけなかったそうです。
ラフマニノフのどこか物淋しいメロディがとても好きですが、そういえばパーっと明るい印象の曲ってのは無いよね。
それでも家族主義のロシア人らしく、子供たちと楽しそうに寛ぐ巨匠の姿はとても幸せそうに見えましたよ。


番組中、いろんなアーティストが出てきてラフマの曲を弾いたりする構成になってて、そこが大きな見所でした。
ヤヴロンスキー、プレトニョフ、トラーゼなどなど。
トラーゼは顔が映んなかったんだけど(なぜ?汗びっしょりで暑苦しかったからか?(爆))、手元だけ見てすぐわかった自分に感動しちった。スーパーピアノレッスン見てたおかげ。
ただ、挿入される曲が時系列でないのが玉にキズでしたよ。
こういうのはちゃんとフィルム相当の年代のものを重ねてくんないとー。
オケはマリインスキーが中心。ゲルギエフ出ずっぱり。
思うんですけど、ゲルギーってカメラ写りに指示出してませんか?
ちょっと前のNHK芸術劇場でのインタビューの時もそうだったんだけど、インタビュー時のライトの当たり方とか、カメラ位置とかが妙にスタイリッシュってかこだわりがあるように思えるんだよね。要するにかっこいいんですよぅ(笑)。なんかいつも顔半分に斜めの陰影がついてて、イカしたチョイワルおやじ風に映ろうとしてる?みたいな。
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番&第9番
こういう→ジャケ写見たりなんかすっと、以前からそう(=顔半分陰影付き)だったのか〜ということがわかります(^^;;。
これ、めちゃくちゃカッコイイじゃんね。
ロシアアバンギャルドなデザインが最高にステキ。
いい男もステキな意匠もロシア生まればっかりだなぁ。
近年、一番女性人気が高い指揮者がゲルギーだというウワサも本当のような気がしてきました。
ちょっと車ダン吉入ってるのも愛嬌なんでしょうか?