読響特別演奏会


昨日、マンフレッド・ホーネック指揮の読売日本交響楽団特別演奏会に行ってきました。


演目
ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
ドヴォルザーク交響曲第8番 ト長調 op.88


ヴァイオリンのソリストは指揮者の弟であるライナー・ホーネックです。
「夢の兄弟共演」だそうですが、このお二人はあまり共演はしないのでしょうか?
ちなみにアンコールは無し。


ストリングスの音がものすごく美しくて、ぐーっと持っていかれました。
わー、やっぱりいいなぁ〜と思ったのですが…演目的にイマイチのりきれず、心から楽しいという感じには至れませんでした。
一生懸命聴こうとすればするほど、心が平静になっていってしまって、なんだか「鑑賞した」って感じに(汗)。
それはやはりこっちの勉強不足なんだと思うので、残念です。
不思議なものでクラシックって多少の勉強をして初めて(娯楽として)楽しめるという側面があるんですよね。だから、曲を聴きながら「鑑賞している気になる=お勉強みたい」ってなことを思うというのは、まだ娯楽に至る前段階だということで、聴き手として準備不足だと言えるのだと思います。
もちろん、そういった過程無しに初聴きでピタッとハマるものももちろんあるんですが、それを常に期待してちゃダメよ、ってことで。


ブラームスはやっぱり私はニガテなのかなぁ。
実演で聴いたら何か印象が変わるかも、と思っていたのだけど…難しいです。
聴くポイントがわからなくて、結局、散漫な聴き方をしちゃう。
ドヴォ8はホーネックのお得意だということで、キレもよくいい演奏でした。
各楽器のソロが多いのでオケのみんなで演奏している!という雰囲気が楽しく、いい緊張感も漂っていたと思います。
ただ、ところどころでフッと流れが切れたような感じになったり、4楽章のファンファーレの後がなんだかトーン下がったような?といったところがちょっと気になりましたが。あ、あと象の泣き声のような音が混じってましたが(管。チューバ?)よくわからないんだけど、耳についたもので。
あー、でも弦のアンサンブルは本当に綺麗だったなぁ。
まさに”妙(たえ)なる調べ”。こういうのはCDじゃ絶対に体感できませんね。


会場は時節柄とにかく風邪ひきが多い!
演奏中に咳をする人もけっこういたのだけど、圧巻は楽章間。もうみんないっせいにゴホゴホ咳をするんだよねー。なんだなんだ、今まで我慢してたのか?って感じ。
明日はわが身かも…と思うと、ヒヤヒヤしますけどね(汗)。あまりひどい咳が出るようなら演奏会は遠慮した方がいいもんねぇ。
会場でいただいたパンフレットは記事も多く、なかなか盛りだくさんな内容です(宇野功芳氏のブログ風味のエッセイなどもあるじょ)。さすが新聞社系の楽団だなーという感じ。
ってか、このパンフ300円って書いてあるんだけど。チケ代に込みなのか(^^;;。