八面六臂の大活躍

アシュケナージが指揮&ピアノを同時に担当し、ロンドンのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団モーツァルトの「ピアノ協奏曲第12番イ長調K414」を演ったときのフィルムを観ました。*1
1990年の録画です。アシュケさん、痩せてます!


こういう形態(つまりソリストが指揮者)のP協奏曲を見たのは初めてだったんだけど…ちょっと可笑しいですね。
いや、可笑しがってちゃ申し訳ないんですけど。
だってもう、アシュケさん一人で大活躍なんだもん。
汗をかきかき一生懸命な姿を見てると、なんて愛らしい、とか思っちゃったりして(嘘)。


小編成のオケの真ん中にアシュケさんのピアノが割り込む形で置かれていて、ピアノを弾きながら指揮をするんです。
もちろん座ったままで。
ちょっと伸び上がりつつピアノの上から顔を出して指揮するのですが、小さめなアシュケさんなので、その仕草がまた…ものすごく”いっぱいいっぱい”に見えます(爆)。
とはいえ、かつて、モーツアルトが同じようにして演奏したんだろうなぁ〜というのがとてもよく想像できる形態でした。
モーツアルトはこのカタチを愛してたのだろうなぁ。
きっと、すごい笑顔でこれ、やってたよね(笑)。楽しそうに。
だって、自分で作った曲を自分で指揮して自分で弾くんだもん。しかもオケの真ん中で。
「ブラーヴォ!俺の世界!」みたいな感じでしょ。
さぞかしキモチ良かったことでしょう。

*1:CSクラシカで。画像も。