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私なりの春

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春の歌、4首 デラシネという言葉甘く頬張りつ古書売りにゆく菜の花の道 ***** 幸福はたとえば雨の音こもる部屋に寝転び読む乱歩かな ***** 青白きポラリスのもと昏き地に一塊の言葉刻むこの夜も ***** 夜明けまえ凪いだ浪間で時を待つ君を想…

花言葉は「いつも快活」

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忙中の天真爛漫サイネリア 忙しくてあくせくしている毎日。 バタバタと動き回っている時、目に入るサイネリアの元気で愛らしい様子にとても嬉しくなります。 季語は「サイネリア」。春の季語です。 サイネリアは寒い季節にもたくさん花を咲かせるので、一足…

緑の灯火

そは我の緑の灯火春朧 季語は春朧(はるおぼろ)。ぼんやりとにじんだような春の宵。 ここでは自然描写に合わせてそのような心持ち…形のはっきりしないトキメキや高揚感がじんわりとこもった感じ、を表わしたくて選びました。 「緑の灯火(=緑のともしび)…

「の」の字に思う

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冬の日の枝のそのさき空の澄み ボクちゃんのバイオリンのレッスンの帰り道。二人で歩きながらふと見上げた空。 街路樹のその先に、キレイに澄んだ冬空が広がっていて、枯れ木の高い枝で鳥たちが遊んでいました。 のびやかで、長閑で、心楽しくなるようないい…

春は誰のもとにも

広野辺に菜花尋ねてスローライド 春は菜の花。一面の菜の花。 青い空の下に、広々とした菜の花畑がどこまでも広がっている…というのは、心躍る春の風景です。 そんな憧れの風景に辿り着くために、ゆっくりコトコトと、鈍行列車に乗って海辺の町まで旅に出て…

冬の夜

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山眠る足絡ませて男(ひと)眠る 「山眠る」ってのは、しんとして生気の消えた山の様子を表わした冬の季語ですが、すごくイメージのわく言葉ですね。 この句では、「ずっと前に出ていったっきり音沙汰がない恋人」という物語に重ねてみました。 一人きりの女…

空に星があるように

冬銀河きみよさちあれとこしえに これ、大好きでしばらくのあいだPCのデスクトップに飾っていた写真です。 キャンプの夜に佇む阿嶽。 満天の星が彼を包んでいる。 でもって私は自分もそこに、阿嶽の隣にいることを想定してトキメくのです。 今日のは季語以外…

深まる秋に

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何を待つ銀杏散り積む午後にいて 何をするでもなく公園にいる。 ベンチに座って時を過ごし、私は何かが訪れるのを待っている。 銀杏が、静かに散り積もってゆく。 私はいったい何を待っているのだろう? 待っているものは、いつ来るのだろう? 神の啓示のよ…

今宵の月は

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【お題「月」で四句】 月灯り百年前の帯を解く 煮凝りの琥珀ゆらりと月今宵 ほら月も濡れているわネ二人酒 蕎麦熱く鰭酒熱く月白く 約拿 人目を忍んだ逢瀬の夜。 とっておきの着物を着て、酒と肴を用意して。 夢中なのは女の方。男はのらくらとしている。 男…

グダグダと書く言葉の中にこそ

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「二つの朝」 美麗島東南海上午前五時 まだ明けやらぬ空の下 彼は海へと向かう 藍色の凪に身を漂わせ 唇に小さく歌を乗せながら 新しい朝の光を待っている 極東 朝まだき春の曇天 私は朝靄の白い窓を開く マフィンとバターとオレンジと 届いたばかりの新聞の…

漢俳

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マッタンと堀本先生がやってる「すばる」の俳句公募、たくさん提出しちゃった♪(「ササる俳句 笑う俳句」)我ながら満足なデキです。 自画自賛でここに載せたいんだけど、コンテスト終わるまでガマンw マッタンのサイン入り歳時記、当りますように(祈)。 …

いつか海に帰る人

「他説「我是魚」。 如果那様我希望 變成春海」 約拿 中文で俳句作ってみた! 最後の5音がちょっと発音によっちゃ字余りのような足らずのような…ようするに納まりが悪いんですが…どうかね。 こないだ、阿嶽が言ってたの。 「僕は魚だ。山を恋しがり海を恋し…

秋の門

今日は暑いくらいの陽気でした。 青い空に色づいた紅葉がよく映えてとてもキレイ。 パン屋さんに行く途中で、しばし足を止めて見た景色。 祥雲寺の山門。 慈光寺の「赤門」。 「 柿落葉 刻(とき)解け往きて 鄙の門 」 約拿 最近ちょっと俳句齧ってます(マ…